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『これだったんだ────あいつが喜んでいたのは…』
私は乱雑に新聞を置いては、ベーコンに齧り付きイライラを募らせた｡
ハ｢こんなの、とんでもないことだよ。大臣は、脱獄したのはシリウスのせいだって？｣
ハー｢他になって言うのよ？｣
ハーマイオニーは苦しげにまた新聞を巡りながらそう言った｡
ハー｢とても、言えないわ｡"皆さん、すみません｡ダンブルドアがこういう事態を私に警告していたのですが、アズカバンの看守がヴォルデモート卿一味に加担して…"なんて｣
『全くその通りだ。"いまや、ヴォルデモートを支持する最悪の者たちも脱獄してしまいました"なんて言えないね』
確かにその通りだ。ファッジは、もう六箇月以上、皆んなに向かって、私とハリーやダンブルドアを嘘つき呼ばわりして来たんだ｡
後戻りは出来ず、シリウスに擦り付けるぐらいのことしかできないに違いない｡
ハー｢それにね…この"ブラックの仕業か否や"って…A、貴方のことも示唆してるのかもしれないわ｣
サラザール･スリザリンの直系の末裔でヴォルデモートが欲しがる存在…
そしてパーセルマウス。疑わないはずがない
『そうかもね────』
私は大広間をぐるりと見渡した。私達4人しかこの緊迫した雰囲気は流れていなかったのだから｡
こんなに恐ろしい一面記事があるというのに────どうやらハーマイオニーのように毎日新聞を取ってる人はいないようで危機感を覚える人も少ないようだ｡
宿題やクィディッチなど、くだらない話をしているだけで、この城壁の外では、十人もの"死喰い人"がヴォルデモートの陣営に加わったというのに｡
少しため息を付きながら、教職員テーブルに目を向けてみる｡
そこは様子が違って、ダンブルドア校長とマクゴナガル先生が、深刻な表情で話し込んでいる｡
スプラウト先生は、ケチャップの瓶に日刊予言者新聞を立て掛け食い入るように読んで、一方のアンブリッチはオートミールを勢いよく掻き込んでいた｡
ガマガエルのような目が、いつもなら行儀の悪い生徒は居ないかと、大広間を舐め回しているが、今日だけは違う｡
ハー｢まぁ…なんてこと────｣
ハーマイオニーが新聞から目を離さずに、不思議そうな声で言う｡
『まだ何かあった？』
ハー｢3人とも！これを見て────これって、酷いわ｣
ショックを受けたようなハーマイオニーを横目に私はまたじわりと汗が浮かび上がった｡
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おにぎり食べたい(プロフ) - Kaitlynさん» 好きと言っていただけてとても嬉しい限りです。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします (2020年7月26日 22時) (
レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり食べたい(プロフ) - ここさん» ありがとうございます！これからも精進していきます (2020年7月26日 22時) (レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
Kaitlyn(プロフ) - この作品、とっても好きです！いつも楽しませていただいています！更新無理せず頑張ってください！ (2020年6月15日 10時) (レス) id: 69a5a743e4 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 頑張って下さい! (2020年6月14日 21時) (レス) id: 5a429e5578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年6月14日 19時
