320 ページ20
私は夜目が効くまで､眉間に皺を寄せて目を細めては"ある一点"を見つめた｡
壁に並んだ棚は､何百というガラス瓶が置かれ､様々な色合いの魔法薬に動物や植物のヌルヌルとした断片が浮かんでいた｡
片隅には材料がぎっしり入った薬品戸棚がある｡ここまで来ると尊敬の念を覚える｡
私とハリーはそれぞれ他のものに興味を引かれた｡ハリーは､
一体これは何だろうと無意識的に手を伸ばした私は､スネイプの冷たい声が薄暗がりの中から聞こえてきて飛び上がった｡
ス｢何をしている？ブラック｣
語気を強めて言うスネイプに､これは触っちゃいけないものなんだと改めて感じた｡
『手の運動です』
じろりと睨む彼の顔は､さながら蛇のようだ｡そんな私は『げぇ』と蛇に睨まれた蛙のようだ｡
ス｢それに触るとどうなるか､教えてやろう｣
嘲るような笑いに私は､嫌そうな顔をしてハリーに目配せをする｡
ス｢どこか知らないところに飛ばされるようだ｡我輩は､貴様がどこへ行こうが関係ないが────｣
スネイプはグチグチネチネチと｢ウィーズリーの双子が…｣なんて悪口を言っていたのは聞き流して──
私はハリーに向けて｢ダメだ､こりゃ｣と肩を竦めて手をヒラヒラとさせると､ハリーはゴクリと唾を飲んでは頷くばかりだ｡
ス｢そこの扉を閉めるのだ､ポッター｣
話を全く聞いていない私を咎めるように睨んだが知らん振りを突き通す｡
ハリーはスネイプに言われた通り扉を閉めた｡それが何だか牢に閉じ込められたような気がした｡
スネイプはいつものように悪態をついては､私とハリーの服を乱雑に引っ張り無理やり椅子に押し付け､座らせる｡
もうちょっと丁寧にしようという気持ちはないのか？
そんなスネイプは私とハリーの目の前に腰を下ろした｡顔の皺の一本一本に嫌悪感が刻まれていた
今やペンシーブを挟んで座っていた｡
ス｢さて､何故貴様らがここにいるか分かっているな── 閉心術を教えるよう､校長から頼まれた｡私としては､魔法薬より少しはましなところを見せてくれるよう望むばかりだ｣
ハリーに向けられたねちっこい嫌味であろう言葉にハリーは､ぶっきらぼうに｢ええ｣と答える｡
そんなハリーにスネイプは少し誇らしげな嫌な顔を見せては､早速閉心術について説明し出す｡
ス｢敬愛する名付け親の厨房で言ったように、この分野の術は、外部からの魔法による侵入や影響に対して心を封じる｣
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おにぎり食べたい(プロフ) - Kaitlynさん» 好きと言っていただけてとても嬉しい限りです。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします (2020年7月26日 22時) (
レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり食べたい(プロフ) - ここさん» ありがとうございます！これからも精進していきます (2020年7月26日 22時) (レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
Kaitlyn(プロフ) - この作品、とっても好きです！いつも楽しませていただいています！更新無理せず頑張ってください！ (2020年6月15日 10時) (レス) id: 69a5a743e4 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 頑張って下さい! (2020年6月14日 21時) (レス) id: 5a429e5578 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年6月14日 19時
