額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ34)

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セド｢さぁ取ってよ２人とも｣

セドリックの意思は揺らがないように思えた｡するとハリーは何とか1人で立てるようになり言った

ハ｢＿＿＿＿＿＿3人で取ろう､これで3人引き分けだ｡ホグワーツの優勝には変わりない｣

セド｢君達､それでいいの？｣

『良いんだよセドリック｡私達は3人で助け合ってここまで来たでしょ？』

セドリックは私とハリーの顔を交互に見つめて､にっこりと微笑んだ

セド｢そうしよう｡さぁここへ｣

セドリックは私とハリーと一緒に優勝杯の目の前に立った

ハ「それじゃあ、いいね？1──2──3！」

私達は同時に優勝杯を手にした｡するとグイッと引っ張られる感じがして足が地面から離れた

足が地面につくのを感じて､私は杖を持ち直し、即座にあたりを見回した

ハ「ここはどこだろう？」

『ホグワーツじゃないことは確かだね』

ホグワーツから何マイルも…いや何百マイルも離れたところに着いてしまったと瞬時に体が感じた

城を取り囲む山々さえも見えず､荒れ果てた墓地だ。左手の丘には古い館が立っている

セド｢ねぇ君達､優勝杯が移動キーになってるって聞いてた？｣

『聞いてない』

私はハリーの体を起こしながら言った

辺りの墓地は静まり返っていてとても気味の悪い場所だ

ハ｢これも課題の続き？｣

『まさか､これが課題の続きのわけがないよ｡それなら前もって知らされる』

セド｢確かにね＿＿＿杖を持っていた方がいいね｣

セドリックは不安そうに言った｡私とハリーはそれに答えるかのようにして大きく頷き､杖をギュッと握った

セドリックとハリーが何か話している間､私はバレないようにペンダントを開いた

別にルール違反でもなんでもないだろう｡そっと名前を呼んだ

『シリウス＿＿＿シリウス』

数秒の時間があり､ペンダントとからシリウスの顔がチラッと見えた

シ｢どうした＿＿＿A｣

彼はヒソヒソと私にだけ聞こえる声で尋ねてきた｡

『どうも様子がおかしいの｡優勝杯を3人で手にしたら移動キーになってたみたいで墓地に飛ばされて＿＿＿』

シ｢移動キー!?A早くそこから逃げるんだ｡優勝杯が移動キーになってるなんて有り得ない｡A､急ぐんだ｣

『やっぱり課題の続きじゃないの?ねぇシリウス＿＿＿』

私がボソボソと話しているとハリーが声を響かせた

ハ｢誰か来る､感じるでしょA｣

私はいきなり振られてびっくりしつつも確かにそうだと頷いた

彼はペンダントの中で私を呼ぶが私は無視した