額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ32)

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ハ｢それじゃあ､どうか道を通らせていただけませんか？｣

ハリーは絶対ダメだということを分かっていながらスフィンクスに聞くと予想通りの答えが返ってきた

｢ダメだ＿＿＿通りたければ私の出す謎に答えることだ｡間違えれば襲う｡合っていればこの道を通そう｡そして黙っていれば無傷だ｣

ハリーは絶望的な目で私を見た｡きっと｢任せた｣って言うことだ

『受けて立つよ』

するとスフィンクスは道の真ん中で座り込み私を見下して言った

｢最初のヒントは､変装して生きる人､秘密の取引をし、嘘ばかりつく者｡二つ目のヒントは､私に常に最新の流行を教えてくれる者､中央の中央と末端の末端は？最後のヒントは､ただの音､言葉探しに苦労して、よく出す音｣

私は頭を抱えてハリーをチラッと見るとハリーはあんぐりと口を開けていた

｢つないでみて答えるがよい､キスをしたくない生き物は？｣

『待って､もう一度ゆっくり言ってくれる？』

スフィンクスは私を見つめたまま､微笑んでまた謎々を繰り返した

『それじゃあ､全部のヒントを集めるとキスしたくない生き物の名前になるんだね？』

スフィンクスは何も言うことなく､ただ微笑んでいるだけだったが私はそれを｢Yes｣と取った

『変装して生きる人？…嘘をつく人＿＿＿スパイ?あっ！ちょっと待って今のは答えじゃない』

スフィンクスはそれを聞き入れるようにしてただ微笑んでいた

『常に最新の流行を教えてくれる者＿＿＿中央の中央…ただの音｡言葉探しに苦労してよく出す音』

私は杖をギュッと握って腕を組み､頭をフル回転させる｡一応学期末テストはホグワーツの1位をずっと保持してるんだ､解けないわけにはいかない

『あー＿＿＿それは！アー…待って！アー(er)！アー(er)って音だ！』

ハリーも納得したように顔を晴れ晴れとした顔になった

『スパイ＿＿＿アー……キスしたくない生き物!スパイダー(sp(y)-(m)id(dle)-er = spider)!蜘蛛だ！』

スフィンクスは前よりもニッコリと微笑むと脇に避けて道を開けてくれた

｢『ありがとう！』｣

私は自分の頭が冴えていることをありがたく思いながら前へ前へと進むと優勝杯の明かりが見えてきた

＿＿＿だけど私とハリーよりか先にセドリックの手が届きそうになっていた

その時だった､巨大な何かがセドリックに向かっているのが見えた｡セドリックは優勝杯だけを見ていて気づいてないようだ

ハ｢セドリック！左を見て！｣