額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ2)

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『本当はこんな仕事を任されたくなかったさ｡でも仕方がないんだ＿＿＿それしか方法がないんだから』

シ｢A､君が闇の陣営に加わろうとも私は君のことを愛してる｡君は1人じゃない､みんながついている｡そうだろう？｣

シリウスは私の顔を伝う涙を拭き取って灰色の瞳に優しい眼差しを含んで見つめた

『うん､シリウスだってそばに居てくれてる』

シ｢あぁそうだ｡私は何があっても傍についてる＿＿いいかいA?私を頼ってくれ｡私は君の｣

『私の大切な人だから＿ねぇシリウス｡改めて言うけど好きだよ』

私はさっきの悲しみを吹き飛ばすようにしてシリウスに向けて笑顔で言った

シ｢あぁ私もだよ｡＿＿＿｣

私はあの溢れるような悲しみは落ち着き､長い時間シリウスと寄り添い黙っているとシリウスは静かに口を開いた

シ｢君はヤドリギの下のキスの意味を知ってるんだろう？それでだが……｣

シリウスはここにいるよと言わんばかりに私の手をしっかりと握って言った

シ｢急な話だとは思うんだが……いや､結構急だし大人が生徒に何をしてるんだとは思われると思うんだが……｣

シリウスは何故かよそよそしく目を伏せて目をキョロキョロと動かせていた

『どうしたの？シリウス』

シ｢ヤドリギの下の口付けは恋人同士がすると＿＿＿け､結婚の約束を意味するんだ｡それで｡あぁやっぱり大の大人が馬鹿みたいだ｡まだ君は4年生だ＿＿何をやってるなんて言われ＿｣

『シリウス､別に大の大人が4年生を好きになっても問題は無いよ』

私は慌てふためくシリウスを見つめた｡彼は学生の時に戻ったように目の奥を輝かせていた

シ｢これから何が起こるか分からない｡それほど世の中はおかしいな方向に進んでるんだ｡私はジェームズやヴァンを失った時のように後悔はしたくない｣

｢それで､それでだが｣シリウスは少し顔を赤くさせながら言った

シ｢私と婚約をしてくれないか？必ず君が卒業したら幸せにすると誓う｣

シリウスは確かに強い意志を持ってそう言った｡ハリーの事で恋焦がれた日が懐かしい｡でも私とハリーはそれぞれの道へと進み始めている

ハリーはチョウへ…そして私はシリウスへと｡私の一番の理解者はハリーとシリウスだろう｡

婚約なんてまだ4年生の私にはまだ早いだろう｡しかしだ､闇の陣営に加わるとなればいつ死ぬかなんて分からない

加わった次の日に死ぬのかもしれない｡きっと今日言うつもりは無かったが私の話を聞いて考えが変わったのだろう