【ヒロアカ】雪の結晶爆豪勝己 (ページ2)

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『ただいま～』

「あっ、おかえりA！あのねっ雄英高校から封筒
来てたわよ…！」

と、学校帰りの私に母親が声をかけてきた。

推薦入学という枠で雄英高校を受け、手応えはまぁ
まぁ感じでいたが、いざとなれば緊張で鼓動が早く
なっているのに気づく。

『…ありがとう』

母親にそう告げて、封筒を持って自分の部屋に向か
う。その道のりがやけに長く感じた。

推薦の受験の時、あたりを見回してみれば強そうな
個性を持った人ばかりだった。あの人達に私は果た
して勝っているのだろうか…

私はあの人達以上の実力を持っていたのだろか…

『うだうだ考えても結果は同じだよね…』

そして私は一気に封筒を開けた。

コトンッ

『…？えっなにこれ…？』

その丸い物体に顔を近づけると中央から光が吹き出
してきた。

『キャア！なに？！』

「ハッハッハーッ！私が投映された！やぁ！A少

女！私がこれに映し出された理由は分かるかい？

……これから一緒に雄英高校でヒーローを目指して
頑張っていかないかい？」

『えっ…？それってつまり…！』

映し出されたオールマイトが私の言葉を聞いていた
ようなタイミングで

「A少女…合格おめでとう…！」

と、告げる。

『ッ……！』

思考が停止する。

幼い頃からヒーローに憧れていた私は雄英高校に行
くと決め、必死に頑張ってきた。

それが今日、今この瞬間、その全てが報われたのだ。

よかった…私はヒーローに1歩近づけたのだ。

あの、憧れていたヒーローに。

リビングに行くと、母が心配そうに私の顔を見ていた。

『…合格したよ』

少し照れくさい気持ちで苦笑いを浮かべながら合格
を伝えると

「…そう…！おめでとうA！」

と母は涙ながらに私を撫でてくれた。

『…ありがとうおかささん…！』