何度目かの再会【はたけカカシ】 (ページ9)

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八度目ページ9

…

いやーすみません…。と苦笑し人差し指で頬を掻いているサクモさんを見て微笑む。

『よく言われるんで大丈夫ですよ、気にしないで下さい
』

私がケロッとした顔でそう言うとサクモさんは「よかった」と呟き優しい表情に戻った。

『そういうサクモさんはお幾つなんですか？お仕事は何を？』

自分だけ聞かれるのもなーと思い、私はサクモさんにされた質問をそのまま返すことにした。

「私は31で、木の葉隠れの忍です」

『忍って、…忍者ですか？』

「はい」とサクモさんが頷いたのを見て忍者って本当にいるだー、と呑気に考えているとサクモさんが「私の息子も忍なんです」と微笑みながら言葉を続ける

『そうなんですね。息子さんお幾つなんですか？』

「今5歳です。今年アカデミーを卒業して下忍に昇格しました」

そう嬉しそうに笑って話すサクモさんを見ているとつられて口角が上がるが、さっき里の事を説明してもらった時の事を思い出し首を傾げる。

さっきサクモさんは確かに、「アカデミーは6歳で入学して12歳で卒業するのが一般的」って言っていたはずだけど、なんでだろう？と不思議に思った。

1人悶々としている私に気づいたのかサクモさんが「ハハッ」と笑うと自慢気に話し始める。

「さっきも説明した通り、アカデミーは6歳で入学、12歳で卒業というのが一般的ですが、カカシはちょっと優秀な子でして、飛び級という事になりました。」

そう得意気に話すサクモさんを見ながら息子さんカカシくんっていうのか、数年分も飛び級するって一体どんな子なんだろう、と考えていた。

それからカカシくんの事を嬉しそうに話しているサクモさんの息子自慢を聞きながら歩いていると「あ、ん」の文字が描いてある門が見えた。