何度目かの再会【はたけカカシ】 (ページ42)

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四十一度目ページ42

カカシside

「……そろそろ出るか」

さっきのミヅキとのやり取りを一通り思い返していると、わりと長い時間湯船に浸かっていたのか手の指がふやけて初めていたため浴室から出る事にした。

「おまたせ」

『お、カカシくんやっと戻ってきたなー…て、あれ？家の中では裸族派？』

「…今は暑いから着てないだけ、後で着るよ」

オレが上裸で居間に戻るとミヅキはベッドに腰をかけ脚を組んでおり、手元にはイチャパラが見えた。

オレが声をかけると、オレのいない間に読んでいたであろうイチャパラから視線を上げ、特に恥ずかしがる様子もなく首を傾げて聞いてきた為、オレも普通に答えるとミヅキは『ふ〜ん』と興味なさげに呟いてから手元にある本に視線を戻した。

「ミヅキ、まーた読んでるの、それ」

『うん暇だったからね。てかこれ結構過激な表現が多いみたいだけど、大人になったカカシくんはこういうプレイがお好みで？』

「…さあ？どうだろうね」

『ハハッ、なんだそれ。まあ君も大人の男になったって事か』

ミヅキはそう楽しそうに笑うとゆっくり立ち上がり、本を棚に戻しに行った。

「あ、ミヅキ。寝る時なんだけど、オレ床で寝るからミヅキベッド使いな」

『え、やだよ。カカシくんの家なんだから君がベッド使うべきでしょ。私が床で寝るから大丈夫』

本を戻して帰って来たミヅキにオレがそう言えば怪訝な顔してそう言うミヅキに思わずため息を吐く

「はぁ…あのね、女性を床で寝せるわけにゃいかんでしょーよ」

オレが後頭部をガシガシ掻きながらそう言うとミヅキは『ん゛〜』と唸ると難しい顔をして何かを悩む素振りをしていた為、そんなミヅキに声をかける

「なーに？何か不満？」

そう言うとミヅキは『あっ』と言うと閃いたと言う風に手をポンッと叩いた後言葉を続けた

『別にどっちか床とかじゃなくて、一緒にベッドで寝ればいーじゃんね。昔何回か一緒に寝た事あったし今更気にする事でもないでしょ』

そう真顔で至って真剣ですという風にスラスラ話していくミヅキにオレは何度か瞬きをした後思わず盛大なため息を吐いた。

「はああぁ〜…、あのねミヅキ、一緒に寝たって言ってももう何十年も前の話でしょ。それにオレもう良い歳した大人なの。わかる？」

『え〜、いいじゃん別にそんな細かい事私は気にしないけど』

そう言うミヅキにいやオレが気にするんだって、とは言えずにまた盛大にため息を吐いた。