何度目かの再会【はたけカカシ】 (ページ38)

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三十七度目ページ38

…

『へ〜、流石カカシくん、ちゃんと綺麗にしてんね。あ、スーツケースごめんね、ありがとう』

「ん、どーいたしまして」

部屋の中に入るとカカシくんに運んでもらったスーツケースをお礼を言い受け取った。

「お茶いれてくるからそこら辺適当に座ってて」

『あらわざわざすみませんね、ありがとうございます』

「…」

カカシくんがお茶をいれに行ってくれている間、暇な私はカカシくんの家の中を物色し始めると、棚の上にある一冊の本を手に取った。

『イチャイチャパラダイス…？？』

なんだかあまり健全では無さそうなタイトルの本を手に取ると、内容が気になったのでカカシくんが戻るまでの間読んでいる事にした。

『……』

「ミヅキお茶持って来たよ、ってちょっと！何勝手に読んでんのよ、全く」

カカシくんはキッチンから戻ってきてお茶を机に置くと慌てて私の手の中にある本を奪い取った。

『え〜、別にいいじゃん減るもんでもないし』

「いやそーいう問題じゃないでしょ、女性がそうやって堂々と読む物じゃないの」

『男女差別はんたーい』

「うるさい」

彼はそういうと手に持っている本を元あった所に戻すとすぐこっちに戻ってきて私の隣に座ると、横目で私を見て言葉続けた。

「ねぇミヅキはさ、オレが5歳の時にこっちきたでしょ」

『うん、そうだね？』

私はカカシくんが言いたい事の真意を掴めず首を傾げて返事をする。

「オレが5歳の時、ミヅキ何歳だったの？」

『あー、確かあの時まだ高3だったから、18かな』

そう言う私にカカシくんは「ふむ」と考える仕草をとった後また口を開いた

「じゃあ、今は？何歳？」

『今は31歳ですね、三十路ですが何か問題でも？ん？』

私がそう言うとカカシくんは顔を顰めるた後に少し嬉しそうな表情をしたがまたすぐに眉間に皺を寄せ始めた。

『凄い百面相してるけどなに、大丈夫？』

「あのねミヅキ、オレ今26歳なの。それなのにミヅキが31歳って変じゃない？本来なら今頃39歳のはずでしょ」

『いやそんなこと言われても31歳なんだからしょうがないじゃん？』

そう言うとカカシくんは私を怪しむ様な目で見つめると、「年齢サバ読んでない…？」と聞いてきた為彼の脳天に一つゲンコツを落とした。