何度目かの再会【はたけカカシ】 (ページ34)

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三十三度目ページ34

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ここからは実際に猿ちゃんに聞いた話なのだが、サクモさんの死の真相を知ってしまったカカシくんは、任務遂行に異常な執着心を見せる様になってしまったらしい。

仲間の命など顧みず独断専行の行動をする様になってしまっており、今では段々と孤立していってしまっているらしいのだ。

そんなカカシくんが孤立していくのをこの私が易々と見逃せる訳もなく、猿ちゃんに頼み込んで出来るだけカカシくんと同じ任務に就かせてもらったりと色々試行錯誤していた。

けどカカシくんは、私が一緒の任務の時は大丈夫なのだが、私がいない任務の時にその様な行動を取るらしく、私と猿ちゃんは頭を抱えていた。

それでも猿ちゃんには、ミヅキと一緒にいる時のカカシはとても穏やかな顔をしている、お前がカカシの側にいてくれて良かった。これからもカカシを頼む。と言われたのだが、

しかし正直な話、私もいつまでもこうしてカカシくんの側にいられるわけじゃない。こっちにきた時と同じならある時突然あっちに帰ってしまうかもしれないのだ。

そう考えるとやっぱりカカシくんへの心配は尽きなくて自然とため息を溢すと横から腕をツンツンと突かれたため、今の私の心配事の約9割を担っているカカシくんに視線を移すと、何事もない様に言葉を続ける。

『ん？どした？』

「オレとっくのとうに魚捌き終わってるのにあなた)気づかないし、呼んでもなんだか上の空だったから突いただけ」

『あ、ごめん。あれ？本当だいつの間にか終わってるじゃん。一回しか教えてないのに、カカシくんやっぱ凄いね。やるじゃ〜ん』

そう言い屈むとカカシくんと視線を合わせ、いつも通り頭をワシャワシャ撫でた。

するとカカシくんは「こんなの普通でしょ…」と言ってそっぽ向いてしまった。

そんなカカシくんを見て照れ隠しかよ可愛いな〜と思い立ち上がると『ふふっ』と笑う。すると今度はムスッとした顔を向けられる。

「なに笑ってんのよ」

『いーえー？なんでもないですよ〜』

私はニヤニヤしながら言葉を返すとカカシくんはそんな私をジト目で見てくるもんだから、なんか可笑しくて私は『ハハッ』と笑った。

するとそんな私を見て呆れたのか「やれやれ」と言う風に首を左右に振っているカカシくんを見下ろす。この子なら私がいなくてもきっとなんとかなると自分に言い聞かせる様に頭で考えると、彼をみて微笑しそのまま料理の続きを始めた。