何度目かの再会【はたけカカシ】 (ページ27)

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二十六度目ページ27

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時空間操術を使い一瞬ではたけ家への玄関前へと移動した私は、一週間ぶりに癒しの親子に会える事を考えると自然と口角が上がった。

ふぅ、と一呼吸置いて玄関のドアに手を掛けようとした時、ガラガラと音を立ててドアが勝手に開いた。驚いた私は動きを止め中から出て来るであろう人を待っていると、そこにはカカシくんの姿があった。

「っ！？えっミヅキ？、今帰ってきたの？おかえり」

　
『っあ゛あ〜〜カカシくん〜、私の癒しよ…ただいま』

「うおっ！？」

いきなり現れた今1番会いたかった人に会えた事が嬉しすぎてつい抱きつくとカカシくんは驚いたのか少しビクッとはしたが一度ため息を吐くと、おずおずと抱きしめ返してくれた。

『ん〜！久々のカカシくん最高だね』

「何言ってんのよ。てかいつまでここでこうしてる訳？早く家の中入ろうよ」

『うんたしかにそうだね、入ろうか』

私の腕の中から抜け出したカカシくんがドアをガラガラッと開け2人で玄関の戸を潜り中に入ると玄関にサクモさんのサンダルがあって、中から食欲をそそられる良い匂いがした。

『カカシくん、今日サクモさんもう帰ってきてるの？』

「うん。父さん今日休みだったからずっといたよ」

そう嬉しそうに話すカカシくんを微笑ましく思い、『良かったね』と彼の頭をワシャワシャ撫でた。

「俺の頭撫でてなくて無くていーから早く靴脱いで上がんなよ」

『あぁ、そうだそうだ。んいしょっと…』

カカシくんに急かされ靴を脱ぎ居間に行くと丁度料理を作り終えたサクモさんの姿が目に入る。

『サクモさん！ただいま戻りました〜』

「あ！ミヅキさんおかえりなさい、早かったですね！」

『サクモさんとカカシくんに会いた過ぎてめっちゃ急いで帰ってきましたからね〜』

私がそう言うとサクモさんは「ええ〜！？」と驚いていたが、その後少し恥ずかしそうに苦笑しながら人差し指で頬を掻いていた。

「あっ！丁度夜ご飯の準備出来たとこなのでもう食べちゃいましょう！」

『わかりました！あ、カカシくん私ご飯よそっちゃうからお皿運んでもらってもいい？』

「うん、わかった」

3人で役割分担をして準備をするとすぐに終わった。

各自席に座ると、一週間ぶりに3人で賑やかな食事の時間を過ごした。