検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:71,074 hit

第5話 ページ6





「もう、哀ちゃんの頑固者」

「ありがとう」

「褒めてないですよ〜」



ちょこんとソファに座った哀ちゃんの隣に並ぶように座って横からぎゅうっと哀ちゃんを抱きしめると「あなた本当に子供好きなのね」と彼女は小さく笑う。そうやって話を逸らそうとするところ、あまり好きではなくてよ?哀ちゃん。それ以外は大好きだけど。


それに私、子供が好きなんじゃなくてただ単に2人が好きなんです。ちっちゃくてもおっきくても、優しくてかっこいい貴方たち2人が大好きなの。


そう言うと少し頬を赤くして明らかに照れてる様子を見せる2人。「やっぱり貴方おかしいわ」と哀ちゃん。続いて「諦めろ灰原、この人こういう人だから」と新一くん。


なによぅ。そのちょっと呆れた感じ。




「嘘じゃないからね。」

「…私もあなたのそういうおかしいところ好きよ」

「え?それ褒められてるの?いや嬉しいけど」



どこからどう聞いても立派な褒め言葉よ。マグカップを口元に当て少し傾けると、ホッと一息ついた哀ちゃんが微笑んだ。その様子を見ていた新一くんが「同じく」と目を逸らしながらまた照れくさそうに呟く。



「え?聞こえなかったなぁ、もう1回」



少しイタズラ心が湧いてニヤついた顔で新一くんの顔を覗き込む。こういうツンデレなところも大好きな理由のひとつだ。


そしてその数秒後、まさかの不意打ちで新一くんがコナン君の声で「僕も好きだよ!」なんて言うから思わず失神しそうになった。可愛いは正義…だけど可愛いは危険でもあったようだ。

第5.5話→←第4話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
124人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロゼ | 作成日時:2019年6月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。