第10話 ページ12
…
随分と話が長くなっちゃったけど、結論から言うと突然姿が元に戻っちゃうのはその時飲まされた薬に原因があったんですよ。
その薬っていうのは、アポトキシン4869っていう薬なんだけど、それを飲んだ人は幼児化する人もいれば、そのまま死んじゃう人もいる訳で。
私は幼児化する方だったからまだ良かったんだけど、元々その薬を作っていた人が組織から抜けちゃったから別の人がその薬を代わりに作ってて、たぶんそこで不具合があったから私の身にも場合は他にも副作用があるんだろうって哀ちゃんは言っていた。
副作用は合わせて2つ。
ーー1つ目は、満月の日だけ元の体に戻る。
ーー2つ目は、体調を崩すと声がでなくなる。
何故こんな副作用が出てしまうのか。
それについては哀ちゃんや新一くんが一生懸命調べてくれたけど、結局原因は分からなかった。
「私が絶対元に戻すから、諦めないで。」
哀ちゃんが絶望する私に言ってくれた。哀ちゃんだって戻れなくて辛いはずなのに、こんな見ず知らずの私を心配してくれるところに本当に感動して、思わずぎゅうっと抱きしめた。
「もう好き。可愛い。妹に欲しい。｣
「元気はでたかしら？」
「でた。復活。」
「なら離れて。薬について調べることはまだ多いんだから。くっつかれてたら邪魔なの。」
「辛辣。でも好き。」
「…(私も好きよ、貴方のこと)」
以上、私の現状報告、説明と私が哀ちゃんに惚れた瞬間エピソードでした。
→その後、毛利探偵事務所宛に手紙出した。
ーー毛利小五郎先生へ
深夜にも関わらず事務所にお邪魔しちゃいました、ごめんなさい。しかも寝ているコナン君叩き起こしちゃいました、ごめんなさい。
追伸:玄関入れなかったので蹴り壊しちゃったんですけど治してくるの忘れちゃいました。
専門の方に連絡して治して貰うのをオススメします。
コナン君のセコムより
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作者名：ロゼ | 作成日時：2019年6月17日 22時
