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第1話 ページ2





何時からかは分からない。
でも気づいた時には後戻りなんてできなかった。


親の顔だってまともに見た事がなくて、これと言って仲がいい友人もいない。小さい頃から教えこまれてきた1つの生き方しか知らなかった私にとってそれが近くにあることに特に違和感も感じなかった。


…壊れていたのだ、あの頃の私は。

人間ではなく、まるで機械のように、その人に言われただけの事をして毎日を過ごしていたから。


分からなかった、それ以外の生き方なんて。分からなかった自分の考えを持つという言葉の意味が。分からなかった、愛という言葉がどういうものなのか。



だから、たまたまテレビをつけた時に目に入ったその人達に凄く興味を持ち、惹かれた。


かっこいいなぁ、と。





そのテレビには、言わば国際警察であるFBIが映っていた。





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作者名:ロゼ | 作成日時:2019年6月17日 22時

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