リクオに託す思い 5 ページ6
リクオが辞退…？あんなに欲しがってたのに…？ほんとにリクオに何があったの？
リクオ「こ…こんな奴らと一緒にいたら、人間にもっと嫌われちゃうよ！！」
ぬら「リクオ…？」
A「……」
私の疑問はあっという間に解決した
ふむふむ。リクオが自分の家が妖怪一家と言ってしまい、みんなに小馬鹿にされた。それが嫌で、人間に嫌われたくなくて、辞退すると…
はぁ〜…リクオ…私とリクオじゃこうも違うのかな？
私は妖怪の世界で生きていきたい。
そして、リクオの大事な人間も、妖怪も守れるような組になるよう、リクオを支えたい
なのに、当の本人は…
リクオ「妖怪が…こんな悪い奴らだって知らなかった…！おじいちゃんになんか全然似てないよー！！」
リクオはそう言い残し、ダッシュで部屋から出て行った
おじいちゃんの制止の声も聞かず、走って行くリクオ
『妖怪は悪い奴ら』
リクオの考えは正しい。そりゃそうだ。妖怪は悪、人間は善だと言われているんだから
でもね、昔おじいちゃんからよく言われたことがあるの
奴良組が掲げる畏れの代紋の意味に相応しい者が魑魅魍魎の主になると
人間に畏敬の念を抱かすことのできるものが、次の3代目…
それを聞いた時、真っ先に私はリクオを思い浮かべたよ
リクオが人間のことが大好きなのは私がよくわかっている。でも、リクオはそれと同じぐらい妖怪のこと好きでしょ？
だから、リクオはきっとどちらも守れるような組を作れるんだ
その力がリクオにはあると、私は確信している
今は少し心が追いついていないだけ。私が背中を支えなきゃ
私はドカッと胡座をかき、前に座った
まあ色々思考を巡らせていた間も、ちゃんとみんなの会話は聞いてたから、今何について話しているかぐらいわかる
A「なぁガゴゼ…
お前の言う“おそれられる”存在ってのは、
どう言う意味だ？」
私はガゴゼに妖気を放ちながら聞く
幹部妖怪はたちは私の口調と妖気に驚いたのか、一斉にこちらを向いた
身体中の血が滾るのを感じる。ああ、あと少しで夜の私が出てきちゃうかも…
ガゴゼは鼻で笑いながら、腕を組んだ
ガゴゼ「恐怖に決まってるでしょう。子供が恐怖に歪む姿…実に妖怪らしい仕事をしたと思える瞬間である…」
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キリ悪くてすみません
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作者名：ナツ | 作成日時：2018年11月2日 0時
