夜の旧校舎2 ページ17
昼休憩になり、私は教室を出た。
いくら副総大将って言っても、私は私だ。
側近じゃない。別に四六時中リクオにつきまとう必要もないから、私は結構楽だ。
雪「A、なんかケバい女集団が呼んでるけど無視する？それともぶっ飛ばす？」
廊下に出た途端、雪が隣のクラスから出てきて、私に耳打ちした。
雪はこの学校で5本の指に入るほど綺麗だと言われているが、何より握力40の怪力だ。それに、考え方が不良っぽくて、何かと喧嘩に発展している。その為、残念美少女と言われているのだ。
だが、根はいい奴。そこは誤解しないでやってほしい。
A「なんで雪はそんな思考回路になるの？いいよ、会いに行くから。何処に行けばいい？」
雪「え〜行くの？どうせロクでもないことだよ。
まあAが言うならいいけど…
学校の西階段だって。気をつけてね、一応センパイみたいだし」
A「うん、わかってるよ。大丈夫」
私は安心させるために、いつもの貼り付けの笑顔で雪を見る。
本気で笑ったこと、私あまりない気がするなぁ〜
笑ったことがあるのは、私の正体を知っている人たちだけ。
5歳ぐらいはわからないけどね。いつかみんなに対して笑えたらいいけど。
雪「…はぁ…あんたはほんと…
あの人たちいい噂ないから、本当に怪我だけはしないでよ？」
A「うん、怪我したらうちの奴らうるさいし、そこは気をつける」
私は、そのまま西階段まで急いで向かった。
雪「いつになったら、本当に心を開いてくれるのかねぇ〜…」
寂しそうな悲しそうな顔で、私の背中を見ていた雪のことを知らずに。
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何年ぶり？ってぐらいの投稿です
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作者名：ナツ | 作成日時：2018年11月2日 0時
