リクオに託す思い 11 ページ13
昼も過ぎ、日が落ちかけた夕方のこと。
今頃リクオはバスに乗って帰ってるんだろうなぁ
なんて呑気なことを考えながら氷麗と茶を飲んでいた。
すると、テレビから驚きのニュースが流れた
『速報です。今、浮世絵町のトンネル付近が崩落し、バスが巻き込まれたと通報がありました。
そのバスには多くの浮世絵小の児童が乗っており______』
「「「「「「えっ！？」」」」」」
みんなは一斉にテレビに集まった。
私も驚いて茶飲みを落としてしまった。
パリーンッと音がなって、茶飲みが割れる。
まさか…リクオも…？
それに、あのバスにはカナちゃんも乗ってる
雪やヒロトや、結衣も…
早く助けに行かなきゃ…！
私は、落ちた茶飲みも気にせず、幻月を持って外に飛び出した。
氷麗「A様！どこに行かれるのですか！」
A「助けに行くに決まってんだろ！
リクオやカナちゃん、雪たちが巻き込まれてんだ！ほっとくわけには行けねぇ！」
私は走り出し門をくぐる。
だが、そこにはカラス天狗に持ち上げられているリクオの姿が。
私は急ブレーキをして、リクオを見やる。今は姿のことなんか気にしてる場合じゃない！
A「リクオ！無事で何よりだ！まずは早く帰ってニュース見ろ！その後に百鬼率いて来いよ！先に行ってる！」
リクオ「え、A！？」
カラス「姫様〜！？」
私は制止の声も聞かず、屋根の上を走って行く。
あそこのトンネルは崩れるようなところじゃない…妖怪の仕業？
なら一体誰が？リクオが乗っていると知ってやった犯行もありうる。
リクオを直接狙う…それも子供が多く乗ったバスを…
子供を殺す妖怪？ということはまさか______
思考を巡らせながら走っていると、トンネルに着いた。そこには泣きわめく親が大勢いて、それを警察がなだめている。
私は畏れを発動させ誰にもバレないよう近くへ進む。
バスは瓦礫に埋もれ、少しでも触ったら崩れそうだった。
そして見えた。人影が。私は一瞬のうちに顔を見た。
やはり…ガゴゼの仕業か…！
私は、バスの中に乗り込み子供達を探す。
そして、近くに雪とヒロトが横たわっているのが見えた。
どうやら気絶しているだけで、怪我はないようだ
よし。妖怪の前にまずは子供達を避難させないと。
私は気絶している子を何人か抱え、バスから出る。
時折、攻撃してくる妖怪を切りながら。
文字数…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナツ | 作成日時：2018年11月2日 0時
