【あんスタ】人を信用しない少女の話 (ページ19)

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私の家とデジャヴとフラグ← ページ19

スバル「あ、そういえばAの家ってどこにあるの？」

帰り道の途中。数台通り過ぎる車のライトを逆光に、スバルは不思議そうに首を傾げた。

それに賛同するように、みんな「そういえば…」みたいな目で私を見る。

あ～そういえば肝心の家の場所教えてなかった！

A「えっとね…

ごめん。どうやって説明したらいいかわからないわ」

真緒「おいおい…」

A「呆れないでくれよ、真緒少年」

私のことを憐れみの目で見てため息をつく真緒に、私は口を尖らせた。

みんな、自分の家が現在地の近くじゃない時説明できる？近くだったら、そこの角曲がって～とか言えるけどさ～無茶振り過ぎたぞ☆

北斗「まあ、転校生を送ってからでも間に合うだろう。」

真「そうだね。もしかしたらあんずちゃん家の近くかもしれないし！」

真緒「そんな偶然あるか？」

スバル「なんでも否定するのはダメだよサリ～！
フラグは立てれば立てるほど回収し甲斐がある！ていうじゃん☆」

真緒「んなもん聞いたことねーぞ…」

茶番繰り広げるトリスタメンバーをスバルの横で見つめる。

ほんと、仲良いよね～
運命的に出会えたとしか思えないよ、この4人組。いや、あんずもいるから5人組だ！

それからはみんな世間話に花を咲かせて、6人で近所迷惑にならない程度にワイワイして歩いた。

そして、ふと見覚えのある景色が広がっていることに気がついた。

そして着いた。私の家…もといマンション。

黒の壁に大きな窓が数え切れないほどある外装は、高級感がある。そして、夜には色々な方向からライトアップされるため、とても綺麗なのだ。

家族がいない私に学院長がくれた家。

A「あ、私の家ここ！このマンション！」

私は止まって、マンションを指差した。みんなは一斉にそちらを向き、固まる。

ちょっと待ってデジャヴ感が否めないんだけど…

真緒「こんな高級マンション住んでんのかよ…」

真「すごい…15階建て…」

スバル「うわぁ！ライトアップがキラキラしてる！」

北斗「うむ。遊木の言っていた通りあんずの家の近くだな。」

あんず「そうだね！私の家の目の前だし！」

スバル「おお～これぞフラグ回収～！

一回言ってみたかったんだよね～」

A「真すごい勘だね！」

真「本当に当たるとは思ってなかったよ…」

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