Day 32 ページ30
side Shota
ラ「にいにがんばってねぇ〜！いってらっしゃい！」
蓮「じゃあ兄ちゃん、また後でね」
翔「ん、行ってきます。」
蓮と真都に見送られながら迎えた文化祭当日。
体調も絶好調で、自然と足取りも軽くなる。
翔「……うわ、すっげ…」
風船やカラフルな看板で飾り付けられた校門や校庭は、まるで遊園地みたいで、
いつもと同じ景色なのに、全然違う場所みたい。
体力もないし乗れるものも少ないからあんまり遊園地にも行ったことないけれど、なんだかワクワクする。
翔「うぉっ…」
佐「お！翔太おはよー！」
部室に入ると広がるヘアスプレーの香りに、早速ヘアメイクに夢中の部員たちはみんなステージ仕様の髪型に、
目尻の下には、佐久間はピンク、ふっかは紫、涼太は赤と、
色とりどりにキラキラ輝くラインストーンをつけていてめちゃめちゃかっこいい。
深「ほら、翔太も！」
涼「翔太は、青かな」
ふわふわのパーマみたいに髪の毛を巻いてもらって、みんなと同じ目尻の下につけてもらった青いラインストーン。
翔「うっわ…かっけぇ…」
ずっと病院にいることが多かったのもあって、髪の毛なんてセットしたことなかったからなんか新鮮。
翔「なんか俺も踊るみたいだな」
涼「当たり前でしょ。翔太も部員なんだから」
翔「ん、ありがと」
深「じゃあ、翔太の仕事はこれ！」
ドサッと渡されセットリストの書かれたプログラム。
マネージャーの仕事として、部活中みんなのダンスする音楽をBGMに隅っこでチョキチョキと内職して切り抜いてきたそれは、
最後のほうは間に合わなくて、授業中もみんなで手分けして切り抜いてくれて先生に注意されたのも
たった数日前のことなのに、すでにもう楽しい思い出。
涼「俺らも途中までは配るけど、よろしくね」
任命されたのは、これを入り口で来場してくれたお客さん一人一人に配る係。
翔「ん、了解」
深「じゃあ、よろしくね。照だけじゃ強面でさ、」
お客さんビビっちゃうから。と笑うふっかの後ろで、いつのまにかクラスのタピオカ屋さんの最終確認から戻ってきていて腕を組んでる照。
照「誰が強面だって？」
深「うわっ、照いつのまに…」
翔「ふははぁっ、」
佐「んじゃ、本番前に一回軽く通しますか！」
深「おっけー、翔太音お願いね」
翔「ん、」
俺にとって、特別な２日間が幕を開けた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 982人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏海(プロフ) - 続き楽しみにしています(〃´-`〃) (2022年11月16日 3時) (
レス) @page34 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 陰ながら応援させていただいています☆ 次回も楽しみにしています。 (2022年10月24日 16時) (レス) @page26 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 読んでいると世界観に引き込まれるし情景が目に浮かびます☆ 次回 楽しみにしています(〃´-`〃) (2022年10月14日 23時) (レス) @page22 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続き楽しみにしてます！ (2022年10月9日 1時) (レス) @page18 id: a9a7eea51c (このIDを非表示/違反報告)
名無し71262号(プロフ) - 続き楽しみにしています！ (2022年10月8日 11時) (レス) id: 2ea78d0701 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2022年9月17日 8時
