本格的な合宿開始｡そろそろヒロイン（笑）を成敗!!【イナズマイレブンGO】

101話 ページ27

Noside


白河小百合

その少女はとても美しかった

両親も美男美女。親の職業と共に生活も安定していて幸せな暮らしをしていた。

そんな中




＿＿悲劇は起きた


「小百合ちゃん。あなたのね、お父さんとお母さんは……亡くなっちゃったの」

「？…どーいうこと？」

「…もう、二人は居ないの」

「なんで？」

「っ…！…交通事故で…」


5歳児には重すぎる事実。突然看護師から告げられた言葉に疑問しか持てない。

目の前にはもう動くことのない、父と母。


「パパ…？…おきてよ！おしごとおくれちゃうよ！ママも！パパのごはんつくらなきゃ！パパがおなかすいちゃうよ！…ねぇ…パパ？ママ？…おきようよ。いっつもおきるのはやいでしょ…？…きょうはねむいの？…あと、どれくらいでおきれる？さゆり、ふたりをおこすよ！…おきるまでまつよ！…パパ、ママ…ねぇってば…ねぇ…」


死を知らない訳では無いが、身近な人が亡くなったことがよないのでよく分からなかった。

それもそうだ。まだ5歳。これからたくさんのことを経験していく年頃。まだ親に甘えたりない年頃。


運命とは残酷なのだ。この運命の流れを止めることは誰にもできない。もちろん、変えることも。


「う、あぁぁぁぁ…!パパぁ…!!ママぁ…！…やだ！やだよ！ばいばいしたくない！まだ、まだ、いっしょ、いたいのに…!!…やだよぉ!!」




『…5歳で…』

白河「…まだ覚えてるな、あの頃。でも、本題はこっから、かな」




それからは親戚の家を転々としていたが

5歳

「なんでこんな子がうちに…両親が死んだのはあんたがなんか持ってるんじゃないの？」

6歳

「うちは生活費がギリギリなのよ!!こんな子を小学校に通わせるなんて無理だわ!!」

7歳

「ほら！ちゃんとしなさいよ！じゃないと、ご飯抜きよ！」

8歳

「君…可愛いね？……新しいお遊びを教えてあげるよ！絶対に楽しいから、ね？」

9歳

「傷だらけ…きもちわるーい！お母さん、この人やだ！」

「こら！そんなこと言っちゃダメでしょ！」

10歳

「お前体に傷があんだろ？きったね！話しかけんなよ！」

「白河さんとは関わりたくないなぁ…｣

11歳

「うわ、白河だー！にげろ！傷を移されるぞー！」

12歳

「さいっあく！小学校生活最後が白河と一緒とか！」


ずっと、ずっと。嫌われていた。親戚からも。クラスメイトからも。


ずっと九州や四国に居たが中学は東京に住むことに。


これが転機だった。

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