もっと見せて ページ14
付き合い始めて2ヶ月
2人はまだ数回手を繋いだくらいだ
早くキスくらいすればいいのにと、兄者やおついちは常に弟者を急かす
兄「2ヶ月だろ?キスくらいしたっていいだろ」
弟「キスくらいって、くらいって!俺には高い壁なんだよ!」
お「中学生じゃないんだからさ〜向こうも待ってるかもよ〜?」
弟「…待ってんの……?」
お「いや分からないけど」
弟「適当かよ!」
兄「でも何か行動起こさないと女の子は傷ついちまうもんだぜ?」
そうなのかと崩れ落ちる弟者
気にせずゲームの準備を始める兄者とおついち
明日はデートで夜のレインボーブリッジを見に行くことになっている
そこでするべきか、次回にするか悩みすぎて弟者はなかなか寝付けなかった
『弟者くん!待った?』
弟「ううん、全然待ってないよ。俺も今来たとこ」
本当は20分前に着いてました
弟「とりあえず、ご飯食べよっか」
『うん!』
弟「食べたいのある?」
『ん〜イタリアンかな』
弟「じゃあ兄者のオススメの店に行こうか」
兄貴がピザ好きで良かったと安堵した
だが、食べている間はずっとその後のことばかり考えていた
【どのタイミングでキスをすればいいのか】
キスをしたことがないわけではない弟者だが、Aが大切すぎて触れたら壊れてしまうのではないかと余計なことばかり考えている
店を出て、海浜公園を歩いてる時も夜景ばかり見てAの顔を見れずにいる
『綺麗だね〜』
弟「えっ?あぁ、そうだね」
『弟者くんさ…なんか今日変だよ?何かあった?』
弟「(キスがしたいなんて言えないっ!)そう、かな?いつも通りだよ」
そのまま何も喋られなくなり、5分ほど歩いてからベンチに腰を下ろした
それからさらに10分
沈黙が続く
『(なんかドキドキするな。でもなんで何も喋らないんだろう…)』
弟「(キスってどうするんだっけ…兄者おついちさん助けてっ!)」
すると2人の2つ隣のベンチに座ってるカップルがイチャイチャしだした
『(わわわわまじかまじかちょ、照れるなんか照れる)』
弟「(え〜うそぉキスしてっあ〜あ〜ちょっまじか)」
思わずガン見してしまう2人
そして弟者が拳にギュッと力を込めた。
《続く》
96人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鯖の水煮缶 | 作成日時:2018年12月3日 20時