【2BRO.】緑の恋《中・短編集》 (ページ8)

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不意打ちのページ8

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・おついちさんの恋人設定です

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年齢差を気にして、両想いだって知ってるのに告白をしてこなかったおついちさんに私から告白をしたあの日から1ヶ月が経った

初めてのデートはその1週間後に水族館へ

毎日ではないが、会えない日は電話をしながらニヤニヤする

2週間後はカフェでコーヒーを飲みながらお喋り

3週間後はおついちさんが忙しそうだったので特になし

そして今日はイタリアンレストランでディナーをすることになっている

楽しみなことに毎回変わりはないが
１つだけ不満というか気になることが

触れ合いがないっ！

片想い3年の恋を実らせたはいいが1ヶ月経つのに手すら繋いでない！

もっとこう、おついちさんに触れたい！

まぁ多分おついちさんのことだから年齢差や女の子側の気持ち？とかガッツいてると思われたくないとか、色々考えをめぐらしているんだろう

そして約束の時間

お「Aちゃーん、お待たせ！さっ、行こうか」

おついちさんが予約してくれたお店は私好みの少しレトロな作りで、照明も明るすぎず、とても落ち着く空間だった

一生懸命に探してくれたんだろうな
そういうとこ、本当に優しいし大好き

パスタとピザをシェアして、赤ワインを飲みながら食べた

そして店を出て、来た方角とは違う道へ入るとクリスマスが近いせいかイルミネーションが行われていた

『わぁ！綺麗ですね！』

お「もうすぐクリスマスだもんね～」

あまりの美しさに足を止める

すると右手に何かが触れる
でも、見なくてもすぐに分かった

おついちさんの手の甲だ

そして少しずつ、小指から順に絡めていき、初めて手を繋いだ

いきなりギュッと繋いでこないところがなんともおついちさんらしい

嬉しくて手に少し力が入る

なんだか照れ恥ずかしくて互いに顔は見られないし、言葉を交わすこともできない

チラッとおついちさんの方を向くと、顔を赤くしてイルミネーションをじっと見つめていた

その姿がとても愛おしくて、たまらなくなった

気付いたら繋いでる手を下に引っ張り、おついちさんと目の高さが同じになった瞬間に唇へキスをした

口を離すとおついちさんはさらに顔を赤くして

お「Aちゃんっ…あのっ…やわ、柔らかいね…！」

と、なぜか感想を述べた

おついちさん、次は貴方からしてくれるんでしょ？
楽しみにしてるね。