【2BRO.】緑の恋《中・短編集》 (ページ1)

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もう子どもじゃないんだよページ1

設定
・あなたは2BRO.さんの隣人です
・年齢はおついちさんより12歳下で、兄者さんの8つ下、弟者さんより2つ下(4人の中で1番下です)

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私がこの家に越してしたのはもう16年も前、10歳の時だ。

引越しの挨拶に隣の家へ両親と行った時、兄弟に出会った。

挨拶を終えるなり、弟の弟者くんから「一緒にゲームしようよ！」と声をかけられ、それ以来暇さえあれば3人で日が暮れるまでゲームで遊んだ。

私が大学生になった時から兄弟はゲーム実況を始め、ちょくちょく動画をあげるようになった。

そして、出会いは突然に訪れた。

弟「この前FPSが好きなもの同士会うことになってさ～、そこですごく面白い人に会ったんだよ」

『ほぇ～』

兄「今日その人が家に来るから』

『…えっ？何時【ピンポーン】

弟「おっ、きたきた」

廊下の奥から「おー！お土産持ってきたよー！」というハイトーンボイスが聞こえてきた。どうやら声的に男性らしい。

お「おっ邪魔しまーす！やぁ兄者くん！と…君がAちゃんかな？」

私は彼の笑顔に目を奪われた。なんて優しい笑い方をするんだろうと。そして心地のいい高い声、なんて考えていると隣にいた兄者さんに挨拶を促された。

『あっ…はい！私がAです。2人とはもう10年の付き合いになりまして…』

緊張した私はまるで取引先の人に話すかのような喋り方で自己紹介をしてしまった。

お「あははっ！緊張してるのー？可愛いね～。これからよろしくね～」

と右手を出して握手をした。おついちさんの手は白く長く、まるで女性のような綺麗な手をしていた。

私は多分、その時恋に落ちたんだ。

現在、私は26歳。地元の会社に就職し、実家からそう遠くない場所に家を借りて一人暮らしをしている。

部屋を決める時に兄者さんから「どうせ休日は一緒にゲームするんだから俺たちの家の近くにすれば？」と言われ、兄弟の住むアパートから徒歩2分のとこにした。

そして、今日も私は兄弟の家で4人でゲームをしている。8年越しの片想いは、いまだに進展していない。

『おっ、9mmの弾使ってるの誰だっけ？』(PUBG)

弟「ん、俺ー。欲しいー」

『持ってくー』

お「Aちゃんは7mmだっけ？」

『そうでーす、あるだけ欲しいです」

お「あるだけね笑よーし、おついちさんが持って行ってしんぜよう」

兄「おっつん鎮痛剤ない？」

お「ガソリンならあります」

兄「いらねぇ…」

《続く》