神津恭介の孫は魔法使い！？ (ページ36)

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全員「「そら/そらちゃん/そらさん！」」

剣持警部「どういう事だ……。」

一「あの日…桜樹先輩を殺した犯人は、今のトリックを使って俺たちに死の儀式を見せたのさ……
そしてその犯人……
放課後の魔術師はこの中にいる！！」

全員「「！？」」

一「そいつが尾上さんを殺し、美雪にも重症を負わせたんだ……。

幸い、そらは軽い打撲で済んだが……。」

真壁「何を馬鹿なことを！！

この中に犯人がいないことは僕が既に証明済みじゃないか！」

そら「犯人がワイヤーのキズを窓に残してたってやつですか？」

真壁「そうだ！」

一「とんでもない！あの夜の犯人も、そして今日の俺とそらも生物室には1歩も入ってないんだよ！

……死の儀式は別の部屋で行われたんだ！」

剣持「別の部屋で……？」

そら「着いてきて。」

物理室に来た。

剣持「ここは…物理室じゃないか……」

一「さぁ…これを見るんだ……。」

そこで皆が目にしたのは先程廊下から見えた生物室の状態そのものだった……。

カゲ「に、人形！？」

立花「さっき見たのはこれか！！」

剣持警部「なんと……」

佐木「でっ、でも…新校舎からここは見えないですよ。」

一「そのトリックの種は、これさ……」

全員「「かっ、鏡……」」

一「確かに新校舎から見ると、正面は生物室になり物理室は全く見えません。

でも、途中の廊下に鏡を置くとどうなりますか？」

佐木「あっ！！」

一「そう……。

鏡に写った物理室の光景はあたかも突き当たりの生物室で起こった事のように見えるんだ。」

金田一の推理により周りの人達は騒然としていた。

一「事件の夜、犯人は廊下に鏡を設置し生物室では無くこの部屋に儀式のセッティングをした。俺たちが目撃し、開かずの生物室へと走り出した時、犯人は急いで鏡を片付け行き過ぎるのを待った。

後は何食わぬ顔で、俺たちの後ろから出てきたんだ。そして皆が帰った後、壊れた扉から堂々と入り死体を吊り上げさらに窓の鍵や煙突の穴にキズをつけた。

あたかもワイヤーを使ったトリックで窓から逃げたと見せかけるようにね。」