幻王様がアイドルをやっている様です！！【2】 (ページ14)

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53話ページ14

そして時間はあっという間に過ぎ、夕方になってしまった。

トウマ「この時間まで待ってみたけど、特に何も起きないね。」

その一方で、アヤメは自分だけ海を満喫してしまったことに少し申しわけなさそうに頭を下げた。

そしてアヤメの提案により、私達は再び怪奇案件の調査をすることにした。

トウマ「２人だけで行かせて良かったのかな…」

青白い手の正体を探る為に、アキノリとアヤメは２人で海で泳ぎながら調査を開始した。

ナツメ「アキノリがどうしても２人で行くって譲らなかったからね、」

A「でも、泳ぐペースが早い気がするんだけど…」

Aの言う通り、アキノリとアヤメはどんどん奥まで進んでいく。

トウマ「流されてる？」

怪奇現象にあった人達が言っていた話によると、この辺りの海は潮の流れが早くて、いくら泳ぎが得意な人でも戻ることは難しいらしい。

ナツメ「アヤメちゃん、アキノリ！すぐに戻って！」

ナツメが力いっぱい声を張り上げる。

しかし、ナツメの声は２人には聞こえなかったようだ。

その直後、アキノリとナツメの周りを囲むように海から青白い手が出てくる。

トウマ「あれが例の青白い手か…！」

青白い手は、アキノリとアヤメを襲おうとしている。

それを見たアキノリは自分の妖術を使い、青白い手を払いのける。

アヤメ「アキノリくんすごい！」

アキノリの特殊な力に、アヤメは目を輝かせる。