鬼に憑依できる少女【2】 (ページ4)

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アヤメ「あっ！！もしかして、私と逆隣に座っていた女優の桜鬼Aちゃん？」

A「そうだけど。」

アヤメ「みんな、鬼ちゃんのサインもらえないって！！言っていたから。」

A「学校では、1日10人にしか書かないから…」

話の本題に入る。

アキノリ「アヤメさん！実は僕達、あなたに重要なお話があります！！」

重要なお話という言葉に、アヤメは目をパチパチと瞬きさせた。

アヤメを座らせ、アキノリは怪奇案件について丁寧に説明する。

アキノリ「まぁ、そういうわけで。次に狙われるのは、あなたかもしれないんです」

アヤメ「でも、どうしてそんなことが分かるの？」

アヤメの言葉に、アキノリは声色を変える。

アキノリ「なぜなら僕達は、この世のありとあらゆる不思議な現象を解明する妖怪探偵団なのです」

A「あ、ドヤ顔で決めた…」

アヤメにいいところを見せたいオーラがプンプンするアキノリに対して、怜奈は白い目で呟いたのだった。

しかし、妖怪だの怪奇現象など、いろいろ言われてはたまったものじゃない。

きっと引かれてしまうと見たのか、私とトウマはアヤメに軽く謝る。

A「ごめんね、アキノリくんは神社の跡取りだから他の人より変人なの…」

トウマ「ごめんね。」

アキノリ「軽くディスられた気がするんだけど。」

私の言葉に、アキノリは不機嫌そうに鼻を鳴らした。