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33話 ページ34
モラン「さあ、誰が最初かな。」
私はこの場を駆け出し、イスに乗りそこから飛んで男のワインを奪う。
モラン「小娘！…っ！？」
A「私を撃ったらワインが割れちゃうよ？」
モラン「それはどういう意味だ！」
A「カードをしていたテーブルの空席。特別に装飾されたイスとそこへ来る人物の為に用意されたグラスとワイン。それをヒントにここへ来る人物を推理するとモリアーティ教授しかいないってことだよ。」
ただ、モラン大佐とのこの駆け引き。
それを心配そうに見つめていた。
モラン「残念だが、その推理は外れだな。」
A「じゃあ撃てば？教授のワインが割れてもいいなら。」
不安そうにしてはいけない。
こういうのは余裕な笑みを見せればいいんだ。
ヒロキ「Aちゃん……」
全員「「…………」」
モラン大佐が引き金を引こうとした時、トランプクラブの扉が開いた。
？？「モリアーティ様が皆さんにお会いしたいと申しております。」
蘭「え、モリアーティ教授が？」
？？「馬車でお待ちでございます。こちらへどうぞ。」
モラン「…お待ちください！」
？？「モリアーティ様に逆らうつもりですか？」
…とりあえず助かった。
ワインを抱えて外に出て、馬車の場所まで移動する。
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作者名：AYANE | 作成日時：2023年11月12日 22時
