49=水平線上の陰謀 ページ10
ツバサside
コナン「あれれ〜?どうしたの、お兄さん。」
コナンくんが阿笠博士の背後から出てきた。
コナン「赤い髪の毛の中に、黒っぽいのが混じってるよ。」
日下「!?」
日下がハッと髪に手をやると……
右サイドの毛先が赤黒くなっていた。
コナン「それって……
もしかして血じゃない?」
高木、白鳥「血!?」
驚いた高木と白鳥が日下に駆け寄る。
高木「ちょっと、日下さん……」
日下が赤黒くなった髪を隠すように顔を背けると、コナンは「そっか!」と叫んだ。
コナン「お兄さん、悪いことした後鏡を見たけど、髪の毛が血の色に似てたんで血がついてることに気がつかなかったんだね。……でも覚えておいた方がいいよ。血液は、時間が経つと固まって色が変化するんだから……」
日下「く……っ!」
顔をゆがめる日下を見届けた愛梨は後ろを向き、コナンの隣に並んだ。
阿笠博士が再び口を開く。
阿笠((コナン))「ついでに、その首に巻いたスカーフを外してもらえんか?ワシの推理が正しければ、まだアザは残っておるはずじゃ。アンタに襲われて必死に抵抗した八代会長の爪跡か指の跡がのぉ。」
高木「ちょっと失礼します!」
高木が日下の首に巻かれた黒のスカーフを外した。
すると……
日下の首に三本の指の跡がアザとなって残っていた。
目暮警部「日下さん。別室で詳しい話を聞かせていただきましょうか。」
目暮が鋭い目を向け、高木が日下の腕をつかもうとすると、日下は「ま、待ってくださいよ」と身を引いた。
日下「ヤダなぁ、僕にはまだこういう……
切り札が残ってるんだぜ!」
と、ジャケットの右ポケットから取り出しリモコンを突き出した。
日下「動くな!動くと爆弾を爆発させる!!」
乗客たちが悲鳴を上げながらワッと日下から離れる。
俺らは、顔青ざめて後ろに下がらせた。
日下「船を沈ませたくなきゃ、言うことを聞け!!」
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:AYANE | 作成日時:2023年8月30日 15時