今日:31 hit、昨日:15 hit、合計:1,688 hit
小|中|大
09=14番目の標的 ページ10
村上が、トイレから出て来ると同時に英理の持っていたバッグが床に落ちる音がした。
小五郎は抱き上げていた蘭とAを素早く後ろに降ろすと、懐から拳銃を取り出して村上へと向けるが、村上が人質に取っていたのは妻の英理だった。
小五郎「!?」
村上「車を用意しろ!!この女と地獄の果てまでランデブーだ!」
英理のこめかみに銃口を当てて言う村上に小五郎の顔が驚愕に染まる。
幼い思考の中、危ないことに巻き込まれたと感じた。
蘭「お母さん!!!」
『お姉ちゃん!ダメ!!!』
英理「蘭!!ちいちゃん!!来ちゃダメ!」
英理の言葉に立ち止まった蘭とちいを目暮は、素早く抱き上げて遠くに離れさせようと駆け出した時、後ろから銃を撃つ音がして振り返った。
目暮の腕の中でAが見たのは、小五郎の銃口から出ている煙と倒れゆく英理の姿。
ハッとして蘭の目を塞ごうと思ったが時すでに遅しで、蘭はしっかりとその光景を見てしまっていた。
村上「あ…あ…」
ドサッと倒れた英理を見て村上は狼狽える。
それを見ていた小五郎は村上の肩に素早く銃を撃ち込んだのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:AYANE | 作成日時:2023年8月30日 10時