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No.29 ページ30
次に打刀2振り、太刀が出たらいいかなくらいな感じで資材を調整して鍛刀を始めた。
ちなみに、乱と前田は私に懐かれたくて必死になっている。
加州「嘘、3時間20分！？」
「まじか！」と薬研達が急いで時間を覗く。
確かに3時間20分の時間から数が減っている。
乱藤「もしかしたら、いち兄かもね！」
小夜「いち兄？」
前田「粟田口の長男、一期一振です。いち兄はレアという部類に入るので、会えない本丸が多いと聞きましたが。」
「どうかいち兄でありますように。」と2振りが祈る。
薬研も言葉や顔にこそ出さないが、『会いたい。』と思っているはず。
加州「もう1つの方は打刀か。じゃあ手伝い札入れちゃうね。」
あっという間に出来上がった刀を、皆まじまじと見る。
乱達は目の前の太刀に目を見開き、そして加州も懐かしいもう一振の刀に驚きを隠せなかった。
乱藤「あ、主さん、お願い！」
貴方「え、えぇ……」
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作者名：AYANE | 作成日時：2023年4月1日 14時
