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No.14 ページ15
薬研「あとは俺っちに任せて、大将は少し休んでくれ。加州が起きたらすぐに教えてやるから。」
貴方「ぁ…うん……」
後ろからこんのすけが走ってきて、大将を自室に促す。
その光景がなんだか微笑ましくて、手を振って大将達を見送った。
加州の方に向き直ろうとしたら、小さな足音が戻ってきたのに気付き、振り向いた。
貴方「ありがとう…薬研。」
頭だけ出してそれだけ言うと、すぐにまたバタバタと走っていった。
突然すぎて反応できなかったが、次第と嬉しさやらなんやらがこみあがってきた。
薬研「…ほんと、可愛らしい大将だな。」
夜になっても加州は起きなかった。
ぐっすり眠る大将を起こすのも気が引けるが、さすがに夕ご飯を抜かせる訳にも行かない。
薬研「大将…大将。」
貴方「ん……？…あ……」
がばっと起き上がると、ぱちぱちと目を瞬かせた。
薬研「加州はまだ寝てる。お腹空いただろ？とりあえず夕餉を取ろう。こんのすけ、食材はあるのか？」
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作者名：AYANE | 作成日時：2023年4月1日 14時
