大将、芸能界を辞めた金田一耕助の孫娘です。 (ページ9)

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No.8 ページ9

こんのすけ「加州様。こちら、主様の説明書です。」

貴方『そ、そんなものがあるんですか……』

それを見て……
最初は驚いていたが、すぐに冷静な顔になって……
私に近寄ってきた。

加州「主が心を許せば、大丈夫になるのか？」

貴方「えっ…………コクン。」

加州「……ゆっくりで、いいから……。慣れてくれ。」

貴方「……はい。」

こんのすけ「早速出陣の準備をしましょう。加州様には函館へ行ってもらいます。」

加州「お、早速か。じゃあ主、いい子で待っててね。すぐ戻ってくるから。」

貴方「どこにいくの…？」

こんのすけ「主様、今から悪い敵と戦うのです。わたくしめとここで加州様の帰りを待ちましょう。」

私は、涼さんが言ったことを思い出した。

加州「心配しないで、主。何があっても絶対に戻ってくるから。」

清光は……
コツンっと額を合わせて笑うと、そのまま立ち上がり、転送装置を設定し始めた。
政府からここに転送された青い光とは違い、今度は黄色い光が放たれた。

加州「じゃ、行ってきますー！」

貴方「……い、いってらっしゃい！！」

今までで一番大きかった声だと思う。
加州は目を見開いたが、すぐに嬉しそうに笑い、次の瞬間にはその場からいなくなった。