大将、芸能界を辞めた金田一耕助の孫娘です。 (ページ7)

今日:23 hit、昨日:4 hit、合計:2,413 hit

No.6 ページ7

こんのすけ「さっそく初期刀を選びましょう。」

初期刀…？
いつのまにか、私の目の前には5振りの刀が綺麗に並べられていました。

こんのすけ「初期刀はこの5振りです。どれでも好きなのを一振お選びください。」

こんのすけが見守る中、私は恐る恐る5振りに近づいては、右から順番に見ていき……

貴方『どうしよう……』

好きなのを選べって言われても……
少しの間悩んだ。

貴方「……これがいい。」

最終的に決めたのは、1番左の刀でした。

こんのすけ「加州清光様で宜しいのですね。では次に顕現をしましょう。」

貴方「顕現？」

こんのすけ「はい。主様の霊力なら難しくありませんよ。刀の上に手を置いて、意識を集中させてください。」

こんのすけに言われた通りにやってみた。

こんのすけ「彼の名は加州清光様です。」

私は……
じーっと刀を見つめると、すぅと息を吸った。

貴方「加州清光…！！」

小さく震える手に、ひらひらと薄紅色の花びらが落ちてきた。
気付いた自分と刀の周りには、綺麗な桜吹雪が優しく吹いていきました。
思わず目をつぶってしまったが、初めて聞く声に驚いて目を開くこと……
私は、いつの間にか…涼さんから貰った布が着けてあった。