大将、芸能界を辞めた金田一耕助の孫娘です。 (ページ29)

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No.28 ページ29

加州side

いい予感しかしない主は、急いで2振りを顕現した。
刀の大きさが大きいほど、顕現の際の花びらは多いのだろうか。
余りの多さに主は、ぎゅっと目をつぶった。
目を開いたのと……
乱達から漏れる歓喜の声が聞こえたのはほぼ同時だった。

一期「私は、一期一振。粟田口吉光の手にによる唯一の太刀。藤四郎は私の弟たちですな。」

安定「大和守安定。扱いにくいけど、いい剣のつもり。」

「いち兄！」と乱と前田が嬉しそうに駆け寄る。
そして薬研も「久しぶりだな。」と近づいた。

安定「あれ、清光？」

加州「久しぶり。来るの早かったね。」

安定「久しぶり！早かったって…？」

加州「まだこの本丸は昨日始まったばかりだから。初期刀が俺で、初鍛刀がそこにいる小夜、薬研は初陣で拾った短刀。他の刀はついさっき鍛刀したばっか。」

1つずつ丁寧に説明した。
安定と、弟達に囲まれた一期の目が丸くなる。
また、主は出入り口辺りに隠れていた。

加州「それで、この子が俺達の主。主、挨拶出来そう？」

貴方「ｺｸﾝｯ))……よ、よろしくおねがいします。」

「偉い偉い……」と頭を撫でると嬉しそうにはにかむ。
なぜこんな可愛い女の子が審神者に、そんな疑問もこの可愛さにより一瞬にしてどっかに吹っ飛んでしまった。