大将、芸能界を辞めた金田一耕助の孫娘です。 (ページ19)

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No.18 ページ19

薬研「明日には起きるから心配するな。俺っちが保証する。」

貴方「……うん。」

こんのすけが用意してくれた寝間着を取りに行き、少し休んでから俺は大将を風呂場まで送った。

薬研「何かあったら呼んでくれ。」

さすがに性別も違うから一緒に入る訳にも行かない。
ここの風呂は広いから心配だけど、仕方がない。
ジャーと流れる水の音に耳をすませ、俺は壁に寄りかかって控えていた。

薬研「……！？『軽症の男性恐怖症！？大将が！！？だから…あんなに怯えていたのか……。』」

暫くしてお風呂から上がったのか、ガラガラと浴室のドアが開いた音が聞こえた。
今入ったら着替えているかもしれない。大将から声かけられるまで待っていようと思った。

ｺﾝｺﾝ!!

薬研「？…大将？」

寄りかかっていたドアの内側からノックされた。
離れると、ドアが少しだけ開き、髪の毛がまだ濡れていた大将が顔だけ出した。

貴方「髪の毛…どうすれば良い？」

俺は、「失礼する。」と一言言って脱衣室に入った。
先程着ていた着物を着ていた。

薬研「俺が乾かしますから、そこに座ってくれ。」

すると、俺の前に座った。
俺は、髪の毛をタオルで拭いた。