大将、芸能界を辞めた金田一耕助の孫娘です。 (ページ18)

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No.17 ページ18

貴方「…っ……ごちそうさまでした。」

薬研「！！もういいのか？」

貴方「う、うん……ごめんなさい……。」

見るとまだ4分の1も食べれてない。
『少食なのか？』と俺は、疑問に思った。

薬研「無理はしないほうがいい。一応残しておくから、また空いたら言ってくれ。」

怒られると思ったけど、全くもってそういうのはなかった。
「……ありがとうございます。」とか細い声で言うと、俺もどこか満足気に微笑んだ。

薬研「少し休んでから風呂に入るか。加州の所に行ってみるか？」

後半の部分の問いかけに、大将は力強く頷いた。
複雑な心境に置かれながらも、俺は食器を片付け、大将と共に手入れ部屋に向かった。
ちなみにこんのすけは一旦政府に帰った。
俺もいるということで安心したようだ。
手入れ部屋についたら、一応ノックをしてから入った。

薬研「まだ寝てるようだな。」
　
当然、返事も返ってきてない。
大将は薬研から手を離すと、ベッドのそばに近づいた。

貴方「……清光……」

そう呼びかけても加州は寝息を立てているだけ。
落ち込む大将の下に薬研が来ては、ポンっと頭に手を置いた。