No.11 ページ12
こんのすけ「はい、できましたね。よく頑張りました。」
手入れには霊力を使う、霊力を使うには体力も消耗する。
初めての手入れに主様は、相当疲れた……。
汗もかいていた。
でも、そのまま休む訳には行かない。
貴方「こんちゃん、お布団ある?」
こんのすけ「布団ですか…?それなら隣の部屋の押し入れに入っていると思いますが?」
手入れ道具を片付け、加州の刀も丁寧にしまい彼の横に置き(こんのすけはハラハラしながら見ていた)、駆け足で隣の部屋に向かった。
こんのすけはハテナを浮かべながらも、彼女の帰りをその場で待っていた。
こんのすけ「…おや、これは?」
ふと気付いたのが、加州の腰に差してある短刀。
出陣先で拾ったのだろう。
これは今顕現させるべきなのか、いや主様にもう少し休ませてあげた方が……
そんなふうに悩んでいると、ズルズルと何かが床に擦れる音が聞こえた。
ふと入口の方を見ると……
こんのすけ「あ、主様…!?」
もはや彼女の姿を見えない。
大きな掛け布団が自ら手入れ部屋に入ってきたように見えた。
こんのすけ「主様、少しお休みしましょう?加州様はまだ起きられる気配がないようですので。」
貴方「ううん、大丈夫……。これ…私が持っている能力で…慣れてるから……」
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作者名:AYANE | 作成日時:2023年3月31日 16時