第６６話-香港九龍財宝殺人事件- ページ17
試着室の中にはいるはずの美雪さんは、居なくて……
ただ美雪さんが持っていた洋服の山だけが落ちていた。
一は、周囲の壁を叩いて入口を探す。
一「おいっ、美雪！」
名前を呼びながら壁を触る一さん。
真正面の壁を叩くと空洞があるような鈍い音がし、押すと扉になっていて店の倉庫につながっていた。
一さんは、それをみて勢いよく走り出した。
佐木「まじすか！」
貴方「待ってよ！置いてかないでよ〜〜！！」
追いかける。
すると、裏口の外に繋がっていた。
佐木「先輩！あれ！？」
佐木さんが、指差した先に美雪ちゃんのものと思われるローファーが転がっている。
貴方「これ、美雪お姉ちゃんの！？」
僕達も必死に辺りを見回すと……
友樹「一さん、あそこ！」
麦わら帽子をかぶったおじさんが、やけに大きなごみ箱を押しているのが見えた。
一「佐木！！」
一さんは、美雪ちゃんののローファーを渡すと……
走り出したと思えば急に戻って、welcome to tryと書かれた置物の中からスケボーを見つけた。
一「これ借りますっ！」
佐木「あー、ごめんなさいごめんなさいっ！」
中国語で何かを言う持ち主に竜二は謝り、スケボーを持ったはじめくんの後を二人で追う。
貴方「お兄ちゃん！速い。」
佐木「もー先輩っ！」
スケボーで走り出した先には…階段。
一さんは、それをうまくかわし急な坂を降りる。
貴方「うわ、お兄ちゃん大丈夫かな？」
佐木「回しとこ。」
貴方「もー、呑気なんだから。」
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作者名：AYANE | 作成日時：2023年2月24日 16時
