イナズマイレブン/金田一少年の事件簿……転校してきた少女は金田一一の妹？！……② (ページ14)

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Aside

貴方「あ、お兄ちゃんからだ。はい？」

一『A、映写機のスイッチ入れてくれるか？』

貴方「分かった。半田くん、映写機のスイッチつけて。」

半田「あ、うん。」

半田くんがスイッチをつけると、映写機は音を出しながらくるくると回り始めた。

一「……こうして運ばれてきた鍵は、自動的に、蔵沢先輩の死体へ向かう。」

私たちは黙って待っていると、映写室の外から、お兄ちゃんの声が近づいてきた。
お兄ちゃんの言っていたことが本当なら、今このフィルムによって鍵が運ばれているはずだ。
ドアを見ていると、鍵が見えたと同時にドアが開いてお兄ちゃん達がやって来た。

半田「うわっ……」

貴方「なるほどね。」

剣持「おぉ……」

真壁「見えない、見えないっ！」

遊佐「･･･」

真壁「一番ユルくなってる時計のベルトの中にフィルムが通ってる。」

蔵沢先輩に見立てた人形の時計の間を通っていたフィルムは、鍵で引っ掛かり、鍵だけが人形の手のひらに落ちた。

秋「こんな方法があったなんて……」

一「蔵沢先輩のベルトがいつもとめている穴じゃなくて、一番外側の穴にユルユルに止めてあったのは、このフィルムを通すためだったんだ。」

一「実は、ポアロがこの謎を解くヒントをくれたんだ。」

真「ポアロが？」

一「部長。ポアロってラベンダーの匂いが大嫌いなんですよね？」

真「あぁ。」

一「あの時ポアロが吠えていた本当の理由は、鍵についていたラベンダーの匂いを嫌がっていたからなんだ。」

鬼道「そうかっ！」

遊「……」

一「俺が部室の出入口にまいた芳香剤の匂いが、鍵についていたんだ。そのことに気づいて、バラバラだった出来事が、一つに繋がったんだ。」

貴方「ねぇ……
どうして遊佐さんがそんなことを？蔵沢先輩たちが貴方に何をしたっていうの？」

遊「……2年前、行方不明になった本多影行は……
私の実の兄よ。」