【ジュエルペットきら☆デコ】×【金田一少年の事件簿】 (ページ48)

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47-香港九龍財宝殺人事件- ページ48

グリーンside

一「犯人はチャン殺しが成功してパーティーが中止になると急いで、予め呼び出しておいたシンがいる２５階の衣裳室へ向かい……
シンを殴り殺した。」

一さんの案内で25階の衣裳室へ向かう。
みんな不信に成りながらも後をついてくる。

一「さっき、理科の得意な佐木に計算してもらったら……２５階のこの衣裳室から４階のシンの部屋まで約100ｍ。」

ガチャっと窓を開けてシンのアパートを見るはじめくん。

一「丈夫なワイヤーを張って、ロープウェイみたいにして下らせれば……ドンピシャリ、死体は窓から部屋の中に飛び込んで円柱にぶつかって止まるんだ。」

リー・バイロン「ワイヤーなんかどうやって張るんだ……。目立ってすぐバレる。」

一「もちろん、最初はワイヤーじゃ目立つからまずは丈夫な強い天蚕糸とかだったはずさ。犯人は多分、シンがいつも窓を開けっ放しにしてることを知ってたんだ。事件の日、シンが部屋を出ることを確認した犯人は……
恐らく、ラジコンヘリか何かで天蚕糸を巻きつけたラジコンヘリを窓から侵入させて……」

Aお姉ちゃんは、紙に絵を描いて説明した。

一「トリックを実行に移す直前に、天蚕糸を結びつけたワイヤーを手繰り寄せてやれば、ワイヤーの輪で作ったロープウェイの完成だ。必要なワイヤーの長さは100ｍ×2…200ｍ。あとはシンの死体を窓から外に放り投げれば自動的に……」

想像するだけで吐き気がする。
Aお姉ちゃんは、顔を紙で隠した。

一「ワイヤーをつなぎ目から切って回収すればトリックの完成ってわけさ……」

リー・バイロン「……なるほど。理屈は通っている、しかし現実には不可能だろう。」

一「できますよ。佐木の計算じゃ３ミリの太さのワイヤーで。」

佐木は一さんの目を見て、頷いた。