32-香港九龍財宝殺人事件- ページ33
In誰もいないホテルの中庭
一「香港の警察にも言えないことなんすか？」
リー・バイロン「政府の上層部しか知らない話だ……。漏れればパニックになる。」
一「……なんなんすか、一体？」
リー・バイロン「……核爆弾だよ。」
貴方「核…爆弾？」
一「……は？」
リー刑事はこちらを振り返って話し始めた。
リー・バイロン「東西連戦時代に作られたスーツケースサイズの核爆弾だ。この香港のどこかにある。」
佐木「げ、原爆？」
リー・バイロン「20年前、ロシアで作られた核爆弾が行方知れずになってたんだが、一ヶ月前に犯人が捕まって香港で売ったと自白した。相手は九龍城の王、ワン・ロン。」
一「おいおいおいおい、なんでそんなもんっ！」
佐木「で、でも！爆発はしないんですよね？」
貴方「…………」
リー・バイロン「20年前にその核爆弾からの信号電波をロシアの軍事衛星がキャッチしている。場所は香港。」
貴方「信号電波って？」
リー・バイロン「起爆装置に電源が入れられたことを示す信号だ。バッテリーの寿命は20年。一旦電源を入れたら、敵が無理やりオフにしようとすると爆発する仕掛けだ。たとえ、バッテリーが尽きて切れたとしてもコンピュータは敵に切られたと判断して……」
ﾊﾞﾝｯ!!
全員「っ！？」
一「！」
リー刑事はバンと机をたたいて……
リー・バイロン「……ドカンだ。」
爆発すると言った。
リー刑事が机を叩いたとき思わず体がビクンとはねた。
佐木「うそ……」
貴方、ピンク、グリーン「……そんな。」
一「いつなんだそれ。」
リー・バイロン「あと10時間だ。最悪の場合、今夜9時に香港のどこかで核爆弾が爆発……
半径２０キロは死の海になる。」
貴方「なんとか、しないと……」
一「…………」
レッド「しかし、核爆弾の場所は分からない……」
33-香港九龍財宝殺人事件-→←31-香港九龍財宝殺人事件-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AYANE | 作成日時：2023年1月3日 21時
