31-香港九龍財宝殺人事件- ページ32
リー・バイロン「なんだって!?君の女友達がランの身代わり?しかも誘拐?……なぜ黙ってた!そんな重要なこと!」
一「……すいません。」
貴方「申し訳ありません。」
佐木「あ、黙ってたことは謝ります!でも、七瀬先輩を“誘拐したこと警察に言ったら彼女を殺す”って脅されてたんです!」
お兄ちゃんを庇うように、佐木くんが説明する。
すると、後ろで黙っていた瀧川さんが酷く顔を歪めてリー刑事に言った。
瀧川「リー刑事、ランはな…ランは……」
一「…………?」
ランさんのことを何か言おうとしたようだが言わずに、そのまま佐久間さんと部屋を出て行った。
一「リーさん……。美雪を誘拐した犯人も毒龍って名乗ってた。毒龍って九龍の財宝のことだろ?」
リー・バイロン「ああ、かつてはな……。でも、もう財宝なんかどこにもありゃしない!ダイヤはとんでもないものに化けちまったんだよ!」
焦った様子で声を荒げるリー刑事。
一「……なんすかそれ?」
リー・バイロン「…………」
言ったらまずいことでもあるのかリー刑事は口を噤んでしまった。
一「リーさん。俺も美雪のこと喋ったんだ。あんたも話してくれよ……。」
貴方「リー刑事……。貴方、九龍城出身でしょ?」
イエロー「えっ?」
佐木「……っ?」
リー・バイロン「……残ってろ。この少年たちと話がある。」
意を決したのかリー刑事は部屋にいた刑事にここに居るよう指示した。
私達も話を聞きたくてリー刑事のあとを追った。
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作者名:AYANE | 作成日時:2023年1月3日 21時