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25-香港九龍財宝殺人事件- ページ26

一side

Aをキムさんのベッドに寝かせた。
近くには、烈達がいる。

アイビー「変わったなぁ…香港も。」

一「そうなんすか?」

アイビー「あの九龍城があった頃とは大違い。」

一「九龍城…あの公園になってるところですよね?東洋の魔窟…とかって。」

アイビー「魔窟かぁ……」

アイビーさんは懐かしんでいる反面少し表情を険しくして言った。

アイビー「でも、夢が詰まった宝島でもあったわ。」

一「夢って?」

アイビー「九龍財宝……
時価数十億とも言われた……
99カラットのダイアモンドよ。」

一「99カラット!!?」

ラン「っ!!」

アイビー「それはダイアとしてあの龍の像の目に埋め込まれてた。その財宝と人々を守っていたのは九龍皇帝と呼ばれたワン・ロン。20年前、九龍の取り壊しが決まった時ワンはそれを阻止するために立ち上がった…状況は苦しかったけどみんな彼の言葉に勇気をもらった。」

そしてアイビーさんは眉を下げて……

アイビー「でも、その姿は偽りだった。」

一「えっ?」

アイビー「彼は財宝を独り占めしようとしたの。」

一「……独り占め。」

アイビー「でも、その逃亡直前に彼は殺された……。」

一「じゃあ、その99カラットのダイアは?」

アイビー「未だに行方不明よ……」

ラン「…………」

ずっと黙り込んでそれを聞いていたラン。
アイビーはいきなりフッと笑い出した。

一「……?」

アイビー「なんてね、今のは単なる伝説。」

一「…………」

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作者名:AYANE | 作成日時:2023年1月3日 21時

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