128時間目 ページ9
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狭く見通しのいい展望回路。奇襲もできず、数の利も活かせない。厳しい顔になる秀華と烏間。
その時、ﾋﾞｼｨｯとガラスの窓に男は素手でヒビを入れた。そう、素手で。その事実に全員が驚き、唖然とする。
「…つまらぬ。足音を聞く限り…手強いと思える者が1人も居らぬ。精鋭部隊出身の引率の教師も居るはずなのぬ…だ。どうやらスモッグのガスにやられたようだぬ。半ば相討ちぬといったところか。出てこい。」
男、グリップの言葉に隠れていても仕方が無いと悟った秀華は姿を現す。それに続いて寺坂や菅谷たちも姿を現す。
だがしかし、素手でガラスにヒビを入れたことよりも、もっと気になること。
「“ぬ”多くねおじさん？」
良かったカルマがいて!!とその場にいたぜんおんがおもった。
「そうね、口語体での“ぬ”の活用としてあっていたのは2箇所だけだわ。」
「違う。違うよ浅野っち。そうじゃない。」
冷静にその男の間違いを指摘する秀華に思わず岡野が冷静にツッコミを入れる。
グリップはどうやら侍へのあこがれからか“ぬ”を付けていたというのだ。間違っているのならそれでもいい、とグリップは言って、ｺﾞｷｺﾞｷ…と指の関節を鳴らす。それを見て秀華達は気がついた。グリップの、暗殺方法は恐らく…。
「素手…それがあなたの暗殺道具ですか。」
「こう見えて需要があるぬ。身体検査に引っ掛からぬ利点は大きい。近づきざま頚椎をひとひねり。その気になれば頭蓋骨も握りつぶせるぬ。」
その言葉にぞくりと背筋が凍る感覚を感じて岡野は身震いした。
「だが面白いものでぬ。人殺しのための力を鍛えるほど…暗殺以外にも試してみたくなるぬ。即ち闘い。強い敵との殺し合いだ。
だががっかりぬ。お目当てがこのザマでは試す気も失せた。」
グリップは烏間を見ながらそう言うと、携帯を取りだして自分の雇い主であろう人物に電話をかけようとする。
その瞬間、ﾌﾞｫﾝｯと廊下を飾っていた観葉植物が振るわれ、グリップの手から携帯をガラスに叩きつけた。
「ねぇ、おじさんぬ。意外とプロって普通なんだね。ガラスとか頭蓋骨なら俺でも割れるよ。ていうか…
速攻仲間読んじゃうあたり、中坊とタイマン張るのも怖い人？」
こんなことをするのは大抵決まって、カルマである。
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麗(プロフ) - 6ページ ここまでた のところ た は だ ではないでしょうか？ (2021年5月21日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきたいと思います!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - �気�ら一気読みしました！応援しています！これからも頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: 8522a45fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 安仙任さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思います(^-^) (2021年2月2日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^^） (2021年2月1日 23時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年2月1日 20時
