158時間目 ページ39
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翌朝早朝。生徒たちはプリンの仕上げをするために校庭に集まっていた。
一晩冷やしたプリン型から冷却パイプを抜き取り、その穴から空気を吹き込んで型枠を浮かせて外す。緩めのゼラチン寒天でプリン肌をなめらかに整え、カラメルソースをかけてバーナーで炙れば…。
「出来たぁ────────────っ!!」
「やっべ〜超うまそ〜…。」
「あの下に爆弾あること忘れちゃうね。」
プリンの出来栄えに満足そうに頷く茅野、ｼﾞｭﾙ…とよだれをたらす杉野に、巨大プリンを写真におさめる中村。秀華も感動のあまりそれを写真におさめた。
そして、皆より少し遅れてやってきた殺せんせーは案の定、そのプリンを見て言葉を失うほどに感動。目をキラキラと輝かせ、よだれをたらす。
「……こ、これ全部先生が食べていいんですか？」
「どうぞ、殺せんせー。」
「廃棄卵を救いたかっただけだから。」
「勿体ないから全部食べてね〜。」
「もちろん!!あぁ、夢が叶った!!」
嬉しそうにプリンに飛び込む殺せんせー。生徒たちは校舎に入り、起爆を見守る。
使用するのは無事に火薬の取り扱いをマスターした竹林が作成したリモコン爆弾。一緒にセットした観察カメラの暗闇の画面がうっすら明るくなったその時が爆破のタイミング。とてつもない速さでプリンを食い尽くす殺せんせー。そこまでたどり着くのも時間の問題だ。
「…プリン……爆破……。」
皆で力を合わせて作ったプリンを見つめる茅野。思い出されるのは、巨大プリン作成のために貪欲に学んだ日々。
「…ダメだ────────────────っ!!
愛情込めて作ったプリンを爆破なんてダメだ──!!」
「ちょ、落ち着け茅野!!」
大粒の涙を流しながら窓に張り付き泣き叫ぶ茅野。プリンへの愛が大きすぎたが故に爆発してしまった感情。寺坂と秀華が慌てて茅野を押さえる。
「プリンに感情移入してんじゃねー茅野!!」
「茅野さんあれ暗殺のために作ったプリンよ!!」
「ず───っとこのまま校庭でモニュメントとして飾るんだい!!」
「腐るわ!!」
プリン愛が大きすぎるあまりにとんでもないことを言い出す茅野に全員が全力で突っ込む。その時だった。
「ふぅ、ちょっと休憩。」
「えっ……!?」
教室内に現れたのは起爆装置を外した爆弾を持った殺せんせーだった。
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麗(プロフ) - 6ページ ここまでた のところ た は だ ではないでしょうか？ (2021年5月21日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきたいと思います!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - �気�ら一気読みしました！応援しています！これからも頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: 8522a45fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 安仙任さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思います(^-^) (2021年2月2日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^^） (2021年2月1日 23時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年2月1日 20時
