156時間目 ページ37
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｢名付けて、プリン爆殺計画!!｣
なんとも甘い計画を言い出したのはE組一のスイーツ好き、茅野だった。数日前に寄った蕎麦屋のテレビで鶏卵が供給過剰というニュースを見た時から、茅野はずっとあたためてきたこの計画をついに実行に移した。茅野に促されて校庭に出るとそこには巨大プリンの型。
「プリンの底に対先生弾と爆薬を密閉しておき、殺せんせーが底の方まで食べ進んだら竹林君の発破でドカン!!」
「殺せんせー、甘いものには目がないから上手くいくかもしれないわね。」
意外性たっぷりの茅野の計画に、秀華は思わず感心の声を漏らす。他の生徒も確かに、と納得してこのプリン爆殺計画は開幕した。
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秀華や他の生徒たちが予想したよりも、茅野はプリンの特徴を熟知していた。
「凝固剤にはゼラチンの他に寒天も混ぜてる。寒天の繊維が強度を増すの。しかも寒天はゼラチンより融点が高い。つまり熱で溶けにくいから、9月の野外でも崩れにくくしてくれるの！」
「下の層はゼラチン、上の層は生クリームを多めにしてるの。自重をしっかり支えつつ、上はふんわり！」
「カップの中にはパイプを通して冷却水を流す。これだけの容積のプリンになると外気だけじゃ冷えないからね。」
この他にも味に飽きがこないよう、オブラートで包んだ味変わりも用意されており、科学的にも根拠がありつつ味もしっかり研究された巨大プリンが着々と完成していく。
「やるねぇ、茅野ちゃん。卵のニュースから1週間の間にこれ全部手配したの？」
「うん……っていうか、前から作ってみたかったんだ。諸経費は防衛省が出してくれる。最高の機会だと思ってさ。そうと決めたら一直線になっちゃうんだ…私。」
カルマの言葉に少し照れくさそう言った茅野を、秀華はじっと見つめていた。茅野は後方支援に徹するタイプだと思っていた秀華はそれを不思議そうに眺めていた。
「なんだか、変な感じ。」
「？何か言った、浅野さん？」
「…なんでもないよ。」
秀華の小さなつぶやきは、隣に立っていた渚にも届くことはなかった。
完璧な“茅野カエデ”みたい。
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麗(プロフ) - 6ページ ここまでた のところ た は だ ではないでしょうか？ (2021年5月21日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきたいと思います!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - �気�ら一気読みしました！応援しています！これからも頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: 8522a45fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 安仙任さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思います(^-^) (2021年2月2日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^^） (2021年2月1日 23時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年2月1日 20時
