149時間目 ページ30
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｢学秀、早く！｣
｢本当に行くのか…。｣
｢いいじゃない。オススメの参考書、学秀の分も買ってきてあげたんだから。私たち参考書にすごい書き込むから、同じ参考書をシェアできないでしょう。｣
夏休み最終日、8月31日。秀華は学秀と激辛ラーメンで有名なラーメン屋に来ていた。こう見えて秀華は辛党で、麻婆豆腐は絶対に四川風だと言って譲らない。たまに学秀を連れて激辛フード巡りに繰り出すのだが、この時ばかりは学秀も某シワシワ電気ネズミ探偵よろしくしおらしくなる。
少しだけ列に並んで、店内に入ると唐辛子の香りがツンと鼻をかすめる。カウンター席について、注文し、出されたおしぼりで手を拭いていると、学秀がおもむろに口を開いた。
｢そういえば秀華、蓮と付き合っていたんだって？｣
｢…………いつの話してるのよ。2年の初め頃の話よ、それ。別れたのも2年の秋よ。｣
｢そ、そうなのか？｣
｢この手の話だけは疎いのね、学しゅ…｣
兄の恋愛偏差値に呆れていた時、ｼｭｯと最近は目が慣れてきたスピードで学秀の隣に座った大きな影。
殺せんせー…!?
誰であろう、奴である。
｢どうかしたのか秀華。｣
｢な、なんでもないわ。｣
動揺する秀華を他所に、殺せんせーはあるボードを掲げる。そこには夏祭りのお知らせが書かれていた。今晩7時に空いてたら椚ヶ丘駅集合!!ともある。
｢夏祭り…。｣
｢ん？あぁ…そういえば神社でやっているらしいな。一緒に行くか？｣
ぽつりと呟いた秀華に学秀が問う。その言葉に少しだけ考えていると、丁度頼んだラーメンが出された。唐辛子のせいでかなり赤い。
｢うわ、赤いな…。秀華、ほんとに食べられるんだろうな…？｣
｢赤…か。食べられるわ。｣
いつも飄々とした恋人を思い出して、にっと笑うと秀華は割り箸を割った。
｢他の人に声掛けて、ダメだったら学秀と行ってあげる。｣
｢な…いいよ、僕は蓮達と行くから。｣
｢拗ねないでよお兄ちゃん。｣
｢こういう時だけ妹面するな。｣
仲の良いそのやり取りに殺せんせーはうんうん、と頷いて、またマッハで去っていった。
次はカルマの家に行って、私がこう言ってたって伝えるんでしょうね。
そう思いながら、くすりとわらって秀華はラーメンを啜った。
｢美味し。｣
｢辛っ!!｣
｢情けないなぁ学秀。｣
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麗(プロフ) - 6ページ ここまでた のところ た は だ ではないでしょうか？ (2021年5月21日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきたいと思います!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - �気�ら一気読みしました！応援しています！これからも頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: 8522a45fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 安仙任さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思います(^-^) (2021年2月2日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^^） (2021年2月1日 23時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年2月1日 20時
