144時間目 ページ25
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1つ、武器を2本持っていること。
2つ、敵が手練であること。
3つ、敵が殺される恐怖を知っていること。
良かった、全部揃ってる。鷹岡先生、実験台になってください。
渚はふ、と笑みを浮かべた。その顔に、初めに負けた時の恐怖が鷹岡の心に蘇る。渚は笑って、歩いてく。渚が近づくにつれて、鷹岡の意識はナイフに集まる。
そして、その意識ごと空中に置いてくるかのように、渚はナイフを手放した。そして、ノーモーションの状態から最速で、最も遠くで、最大の音量が鳴るように。渚は、鷹岡の目の前で手を叩いた。ﾊﾟｧｧｧﾝｯ…とその場にその音だけが、響く。
ねこだまし。極限まで過敏になった相手の尊敬を音の爆弾で破壊する、必ず殺すための技。
「な、にが、お、こっ…!?」
優れた暗殺者は、できた一瞬の隙を逃さない。渚は素早くスタンガンを抜いて、鷹岡の右脇にﾊﾞﾁﾊﾞﾁｨｯと電流を流した。
ﾄﾞｼｬ…と膝から鷹岡は崩れ落ちた。
「…すげぇ。」
誰が、そう呟いたのか分からないくらい、皆目が離せなくなっていた。カルマも秀華も、その光景を目を見開いて、目が離せなかった。
「…とどめ刺せ、渚。首あたりにたっぷり流しゃ、気絶する。」
寺坂のその言葉に、渚はスタンガンを鷹岡の首に当て、ｸｲと顎を上げさせる。
渚は教わった。抱いちゃいけない殺意を、その殺意から引き戻してくれる友達の大事さを、殴られる痛みを、実践の恐怖を…沢山のことを、鷹岡から教わった。
なら、それにふさわしい顔をしなくては。
「鷹岡先生、ありがとうございました。」
渚はにっこりと、優しく、穏やかな笑顔でそう言って、ﾊﾞﾁｨｯとたっぷり電流を流し込んだ。ｽﾞｼｬ…と鷹岡が気絶して地面に倒れ込んだ。
一瞬の静寂。
そして、歓声。
「よっしゃああああ!!
皆、ヘリポートへのハシゴをかけ直して、渚に駆け寄っていく。カルマと秀華も額を擦り合わせてその喜びを分かち合う。
そしてカルマは彼女を横抱き、所謂お姫様抱っこのままへリポートへと登って行った。
「よくやってくれました渚君。今回ばかりはどうなるかと思いましたが…。」
「…でも、どうしよう。皆への薬が…。」
鷹岡には勝った。しかし、薬は爆破され、到底足りるものでは無い。その時。
「フン、テメーらに薬なんぞ必要ねぇ。」
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麗(プロフ) - 6ページ ここまでた のところ た は だ ではないでしょうか？ (2021年5月21日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきたいと思います!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - �気�ら一気読みしました！応援しています！これからも頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: 8522a45fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 安仙任さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思います(^-^) (2021年2月2日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^^） (2021年2月1日 23時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年2月1日 20時
