142時間目 ページ23
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渚は静かに地面に正座した。
「…僕は…」
「それが土下座かぁ!?バカガキが!!頭こすりつけて謝んだよォ!!」
静かに、心を無にして告げる渚。しかしただ地面に座っただけでは、鷹岡の昂りはおさまらない。渚は怒りも、恐怖も全ておさえて、手をついて、額を地面に擦り付けた。
「僕は、実力がないから卑怯な手で奇襲しました…ごめんなさい。」
「…おう、その後で偉そうな口も叩いたよな。出て行けとか。ガキの分際で!!大人に向かって!!生徒が教師に向かってだぞ!!」
一見冷静になったかに見えた鷹岡だが、渚の頭を土足で踏み、更にどなりつける。
「ガキのくせに、生徒のくせに、先生に生意気な口を叩いてしまい、すみませんでした。本当に…ごめんなさい。」
ｷﾞﾘ…と歯を食いしばる者。ｷｭ…と唇をかみしめる者。ｸﾞ…と拳に力を込める者。全員が憎悪と怒りに満ちた目で鷹岡を見据える。
鷹岡は渚の謝罪に満足そうに笑って、今度は初めて会った時のような優しい声色で言った。
「…よーし、やっと本心を言ってくれたな。父ちゃんは嬉しいぞ。褒美にいいことを教えてやろう。あのウイルスで死んだやつがどうなるか、スモッグのやつに画像を見せてもらったんだが、笑えるぜ。全身出来物だらけ。顔面がぶどうみたいに腫れ上がってな。
…見たいだろ？渚君。」
急に不気味なほど饒舌になる鷹岡。ぞくりと、生徒たち全員の背を冷たいものが伝う。
鷹岡は、治療薬の入ったトランクを空に放り投げ、起爆装置のボタンを……
「やめろ─────────────ッ!!!!」
ﾋﾟｯ
押した。
ﾄﾞｫｫﾝｯ…と爆音が響き渡る。そして、ｶﾞｼｬ、ﾊﾟﾘﾝｯ…と治療役の入ったアンプルが割れる音。
もう、皆は助からない。
絶望の色が生徒たちに広がっていく。その様子を見て高らかに笑う鷹岡の声だけが、その場に響いていた。渚がゆっくりと寺坂と秀華の方を振り返る。
熱に浮かされ、吐き気と戦う、苦しそうな2人の表情が渚の中の何かをキレさせた。ｶﾁｬﾘ……と静かにナイフを拾う渚。
「殺…してやる…。」
「ククク……そうだ、そうでなくちゃ…。」
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麗(プロフ) - 6ページ ここまでた のところ た は だ ではないでしょうか？ (2021年5月21日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきたいと思います!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - �気�ら一気読みしました！応援しています！これからも頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: 8522a45fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 安仙任さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思います(^-^) (2021年2月2日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^^） (2021年2月1日 23時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年2月1日 20時
