122時間目 ページ3
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体操部出身の岡野が身軽に崖を登っていくのに続いて木村や磯貝、秀華もそれに続く。それに比べ、先生ときたら、動けるのが3人中1人。イリーナは烏間におぶさって、ｷﾞｬｰｷﾞｬｰと喚き散らしている。
「なぁ、浅野。なんでビッチ先生も連れていくように言ったんだ？」
「律に聞いたらロビーにピアノがあるって言ってたからよ。」
「ピアノ？」
「すぐに分かるわ。」
留守番みたいで嫌だと駄々をこねるイリーナを、秀華は連れていった方がいいと烏間に告げたのだ。このような場面でイリーナが本領を発揮する場面があるのかと疑問だったが、烏間は殺せんせーが大きく頷いたのを見てその申し出を受けいれた。
それを疑問に思った木村が秀華に尋ねるが、いつもの優しい笑みで言う彼女の言葉はイマイチ理解できなかった。
全員が崖を登りきったところで、律が通用口の電子ロックを解除、防犯カメラの映像の捏造などのサポートを施す。そしてマップの最終確認をするが、見れば見るほどややこしい構造のホテル。
「テレビ局みたいな構造だな。」
「こりゃあ悪い宿泊客が愛用するわけだ。」
千葉と菅谷がそう言う中でも秀華はじっと静かにそのマップを見つめていた。
「行くぞ、時間が無い。状況に応じて指示を出すから見逃すな。」
烏間に続き、ホテル内に侵入する生徒たち。しかし早速、最大の難所。1階のロビーには多くの警備が。登らなければならない階段自体はすぐ目の前だが、あまりにも警備が多いため目につかずに通り過ぎるのは困難である。かといって人数を絞るのは相手が複数半の可能性があるため出来ない。
烏間の顔が曇ったその時、秀華が声を上げた。
「ビッチ先生。お願いします。」
「秀華、アンタ分かってるじゃないの。」
イリーナは秀華にふっ…と笑いかけると、シャンパン片手にふらふらと、ロビーのピアノの方へ歩いていった。そして、ﾄﾞﾝと警備の1人にぶつかる。
「ごめんなさい…部屋のお酒で悪酔いしちゃって…。」
「あ、お、お気になさらず…お客様…。」
「来週そこでピアノを弾かせていただく者よ。早入りして観光してたの…。」
自然と、本当にそうであるかのように、イリーナは魅了する。ピアノ椅子に腰かけて、全身を使って、音を奏でる。まさに音色。どんな視線も引き付けて、大事なことに気づかせない。
なんて綺麗な先生だろう。
今のうちに通るだけなのに、皆がイリーナに目を奪われた。
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麗(プロフ) - 6ページ ここまでた のところ た は だ ではないでしょうか？ (2021年5月21日 23時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!!これからも更新頑張っていきたいと思います!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - �気�ら一気読みしました！応援しています！これからも頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: 8522a45fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ざくろ(プロフ) - 安仙任さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張っていきたいと思います(^-^) (2021年2月2日 1時) (レス) id: d0e69d8f04 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^^） (2021年2月1日 23時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ x他1人 | 作成日時：2021年2月1日 20時
